石坂氏は1994年の番組開始から出演されていますね。テレビ東京にとっての「なんでも鑑定団」は、翌95年から放送を開始した「出没!アド街ック天国」と並び20年以上放送が続くバラエティの長寿番組で、局を代表すると言える重要な番組です。
事の発端は、番組プロデューサとメインの出演者である石坂氏との間に生まれた、酒席での確執だと報道されていますが、スポンサーの手前もあり、双方が大人の対応をするはずです。実際には報道されていない事実が多々あるのでしょう。
プロデューサと出演者の確執はテレビ東京に限りませんが、今回異質だったのは、番組中、石坂氏は姿は映るものの、全くコメントが放送されないという状況が1年以上にわたり続き、視聴者もその違和感に気づいてしまっていることでした。それを女性誌が取り上げたのが今回の騒動の発端です。
番組プロデューサは絶大な権力を持ちます。これほどの長寿番組ならなおのことです。対して、石坂氏は、黒柳徹子氏と並ぶ、日本のテレビ放送を支えてきたレジェンドの一人です。鑑定団が22年放送されているのは素晴らしいことですが、石坂氏は58年も前からテレビドラマに出演しています。報道されている内容が全てとは思いませんが、番組プロデューサがどれほど権限を持っていても、礼節を欠いたコミュニケーションを取られたのであれば、黙ってはいられなかったことでしょう。
今回の出来事は、SMAP騒動と同様に、日常的にエンターテインメントを提供しているテレビ局の裏の部分が視聴者に見えた(気づいた)という点で、テレビ東京としては上手く収める必要があり、おそらく4月からのBSの鑑定団のスピンオフ番組のMCという席が用意されたのでは無いかと推測します。
騒動から、BSでの番組のメインMC決定の報道までのスピードは異例です。百歩譲って、既に決定していた事項なのかもしれませんが、石坂氏のマネジャーが報道陣からの質問に受け答えをする雰囲気を見る限り、友好的には見えませんでした。明らかに後付けでしょう。
それにしても後味の悪い印象は拭えません。テレビ局とマスコミ、タレントの関係のダークサイドの部分が、また、悪い方向で露呈したわけです。楽しさを売るバラエティの番組なのですから、実際には何があったにせよ、テレビ東京はもっと上手く立ち回るべきでしたね。
お礼
石坂氏レベルの芸能人になると、それならば降板すれば良い気がしますが。 製作側の嫌がらせなんでしょうか。