補足の方、ありがとうございます。
条件として、(1)予算3万円程度、(2)FW接続と設定すると、FocusriteのSaffire PROシリーズ以外はほぼ選択肢がありません。また、(3)ヘッドフォン出力2つとなると、自動的にSaffire PRO 24ということになるでしょう。
音質的には全く問題ありませんが、M-Audioがおおらかで少しホットな傾向であるのに対して、Focusriteは透明感のある爽やかな音なので、キャラクターの違いは感じるかも知れません。欠点としては、(a)FW自体が終わりの見えている規格なので将来性にやや不安があること、(b)Macの電源をOFFにした状態で接続しておかないと認識しない場合があること、が挙げられます。
FW接続はもともとプロ寄りだったので、3万円程度の製品だとUSB接続が一般的です。USBのプロ向け製品も多いので、安定性や信頼性の点で特に心配することはありません。規格の違いよりも、その規格を熟知してドライバを開発しているかどうかといった「メーカー自体の信頼性」の方が重要という気がします。
条件を、(1)予算3万円程度、(2)USB接続と設定すると、同じくFocusriteのScarlettシリーズのほか、PreSonus、Roland、TASCAM、Steinberg (YAMAHA) 辺りが候補になるでしょう。いずれもM-Audioとは傾向が異なりますが、強いて言えば、M-Audioの高音をシャリッとさせるとPreSonusに近づく気はします。
RolandとSteinbergは無難ですが、SteinbergならCubaseやHALionのお試し版がついてくるので、Macで使うことを考えるとやや分があるでしょう。TASCAMはときどき不具合報告を見かけるのと、音質も固くて平面的なので、特別な理由がなければ積極的にはお勧めしません。
2012年のMBPならThunderboltポートがありますが、現状、TB接続のオーディオI/Fは広帯域・低レイテンシが必要なプロ向けが中心で、高価格帯の製品しかありません。予算が合えばTBの製品をお勧めしても良いかなと思っていましたが、ちょっと厳しそうですね(10万円くらい出せるのであればTBも視野に入れて良いと思います)。
大雑把にはこんなところでしょうか。気になるブランドや製品があれば、もう少し具体的な話もできるかも知れません(個人的には、FocusriteのUSB、FW、TBの各製品と、RMEのUSB、FWの製品を使ってきました)。
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以下、補足説明。
DSPミキサというのは、オーディオI/F上に搭載されているデジタルミキサのことです。
マイク
↓
オーディオI/F → モニター
↓ ↑
Logic
という具合に、いったんDAW上で信号を処理してからモニターに出力することなく、オーディオI/Fの入力から出力に直接ルーティングできるので、レイテンシを大幅に短縮できます。小型の(2in/2outなどの)オーディオI/Fでは簡易なダイレクトモニタリング機能があるたけですが、入出力が多い製品ではデジタル処理で各入出力を自在にルーティングできるのが一般的です。
SPDIFは、正式にはS/PDIFと表記しますが、いわゆるデジタル入出力のことです。同軸と光の2種類がありますが、オーディオI/Fは業務用ベースなので、一般的には同軸の方を指します。光の方は、業務用では後述のADATに使う場合が多く、光でSPDIF接続ができる(切り換えられる)場合は特記することが一般的です。
ADATは、光デジタル接続を使って、48kHzまでなら8チャンネル(S/MUXという拡張規格に対応している場合は96kHzまでなら4チャンネル、192kHzまでなら2チャンネルも可)を同時に入力(又は出力)できる規格です。たとえば、オーディオI/F本体には2つしかマイク入力がなくても、8チャンネルのマイクプリを光ケーブル1本で繋いでドラムの録音ができる、といった使い方をします。
DSPミキサやADAT入出力は比較的高度な使い方を想定した装備なので、もし必要なのであれば、具体的に想定している使い方に対応できるかある程度詳細に聞いておかないと、想定通りの使い方ができない可能性があると思った次第です。
お礼
profire610にしました!詳細にありがとうございました!