pinch630 さんは学校の吹奏楽部の部員さんでしょうか?
吹奏楽部であれば、純粋なクラシックから、ポップスまで、いろんなレパートリーがあるので、クラシック用マウスピースがいいのか、ジャズ用マウスピース用がよいのか、迷ってしまいますよね。
そしてなにより、限られたおこづかいの中で、何本も買うわけにはいかないし・・・
多分今までお使いだった「学校にあるもの」は、楽器に付属の「ややクラシック側な中間の万能用マウスピース」になっているはずです。
これは一本のマウスピースで、どんなレパートリーでもほぼ困らないような吹奏楽部用になっているわけです。
でも、たとえば発表会で、グレンミラーのスイングジャズ曲で、サックスソロを吹かなければならないときに、アルルの女のような細い透明な音色ではカッコよくならないし、逆にジャズ用のマウスピースでクラシックのソロを吹いたら、先生から「なんて下品な!」と怒られてしまいます。
そういうことを考えると、吹奏楽用の万能な中間のサイズでよいのですが、せっかくやっぱり「自分のMyマウスピースがほしい!」と購入する決心であれば、
「今使っているmpで、どうしても気に入らないのは何か?」
をはっきりさせてから選ぶようにしてみて下さい。
純クラシックの時に、ピッチが定まりにくくて苦労している、というようであれば、開きが小さくて硬いリードを組み合わせるクラシック用の各社マウスピースを色々試奏して選んでみて下さい。
逆に、ポップス曲でパンチが出なくて悩んでいる、というのであれば、ピッチはむずかしいけれど開きが大きくて柔らかいリードを組み合わせるジャズ用の各社マウスピースを色々試奏して選んでみて下さい。
試奏ができる大きな楽器屋さんにいくと、セルマーやバンドーレンやヤマハから出ているマウスピース専用カタログがあります。
各社でサイズの表示方法が違うので、「おなじサイズだけど、型番号が違う」し、サイズ的に同じであっても、やっぱりメーカーや材質が違うと全然音色も違ってきますので、これは自分が納得できるまで試奏してたしかめる以外にありません。
メーカーと材質には関係なく、単純に開きの広さとリードのかねあいでいくと、
大きく開いたマウスピースだとやわらかいリードでないと苦しくなります。大きく開いてるとそれだけ自由度が高いので、ピッチの範囲も広くなってウイ~ン!とセクシーなジャズでよくやるベンドがしやすくなりますが、逆に言えばそれだけ正確なピッチがむずかしくなります。
開きの狭いマウスピースだと、硬いリードでも楽に音が出て、音も硬く透き通った感じなりピッチもとりやすくなります。でもそうすると
クラシックの音ですので濡れたセクシーなポップスには向かないことになってしまいます。
品ぞろえの豊かな大きな楽器屋さんには、zinnerという会社の、「アジャストトーン」というマウスピースを置いてあるところがあるかもしれません。
これはスイッチがついていて、「開き」はそのままなのですが、「中の体積」が可変式になっていて、たった一本のマウスピースで、派手な音色~くすんだ渋い音色まで何でも出せるようになっています。
ちょっと高価ですが、なかなか売っているお店も少ないので、予算が許せるようでしたら、見つけ次第買っておかれるととても重宝しますよ。
一度大きな楽器屋さんで各社のマウスピースカタログをもらいに行って、1週間ぐらいよく各社の性質などをよく検討して、ある程度の試奏したい型番の目安をたてて、そのあとで実際に試奏して買いに行く、という作戦ではいかがでしょうか?
もちろん、試奏にあたっては、いつも使っている楽器+柔かめ・普通・硬めのいつものお気に入りリード持参を忘れないで下さいね。
(楽器屋さんで借りた楽器&リードだと、帰宅して自分の楽器とリードで吹いてみると、何だこりゃ?ぜんぜん違うじゃん!ということになりますので)
お礼
私は元吹奏楽部員です。Saxを始めたのが大学と遅かったので、よくわからないことがまだまだたくさんある状態です。 とてもわかりやすい回答をありがとうございました。 マウスピースで音が変わることは知っていたのですが、なぜ変わるのかまでは知らなかったので、勉強になりました。 さっそくカタログを手に入れて考えてみます。 より自分の目指す音を鳴らせるように頑張ります!