- ベストアンサー
パゾリーニのアポロンの地獄の音楽について
アポロンの神殿で信託を受けるあたりの音楽がとても日本風なのですが、西洋にもそうした笛とか太鼓の音楽があるのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
日本風なのではなく、日本の伝統音楽をそのまま使っています。パゾリーニは、既成概念にとらわれず、映像に合った音楽なら国や時代に関係なく使用しています。ここで使われているのは、日本の「舞楽」の音楽です。「雅楽」の一ジャンルなので、「雅楽」と説明されていることが多いですが、舞を伴う「舞楽」の音楽で、特に、舞手が入場もしくは退出するときの音楽の部分が使われています。そのほかにも、「ケチャ」と呼ばれるバリ島の民族音楽やルーマニアの民族音楽、クラシック音楽(モーツァルト)など、古代ギリシャとは関係のない曲が使われています。 古代の楽器や民族音楽の楽器には、世界中に似たような音色のものが分布していることはしています。横笛系の楽器も太鼓も、多少似た音のものがギリシャ、日本の両方にないわけではありません。しかし、この映画の場合は、そういうこととは一切関係なく自由に使っています。こういう手法を取る映画監督は時々います。 舞楽「陵王」 https://www.youtube.com/watch?v=KG9efSXLGDw
お礼
たいへん詳細に説明していただきありがとうございました。