たとえば、Windowsでは、何もした覚えがないのに
異常がおきて、再起動したら、正常に起動しなくなって
調べたらbootmgrとかKRNL386とかの
最重要クラスのファイルが、書き込み中に電源切ったわけでも無いのに
壊れて読み出せなくなっていたりすることがあります。
HDDやUSBメモリーにはNTFSやFAT32といったファイルシステムが構成されていて
これに書き込みが行える状態であれば、理論上なんらかのソフトが
それらを操作している際に、突然アクセス不能な状態になり
不完全な状態のファイルシステムに、障害が起きる恐れがあります。
安全なとりはずしという機能が、どういったものか理解していない人は
そういったマルチタスクOSの、潜在するリスクも理解していません。
簡単に言えば、安全なとりはずしは、Microsoft社が無い時代からあるUNIXで言うところの
umountという処理です。
Windows風に説明すると、D:というドライブレターとUSBメモリーの関係性が
解消状態ということになります。
つまり、D:ドライブ(という論理的な存在)に対するアクセスは
物理的なUSBメモリーに届かない状態にします。
この切り離し処理の過程で、アクセス中の処理については
それが終了してから切り離し、その上で安全を通知するようになっています。
ですから、ユーザーが把握していないソフトによる書き込みが
USB機器取り外し時の障害になることが無くなるわけです。
取り外しに時間がかかる場合もあるようですが
それは、実際に問題となる処理が続いている可能性があるので
安全な取り外し操作を省略する、合理的な理由は存在し得ません。
ただ、安全な取り外しを、より手軽に扱えるようにするために
何か工夫する要素はあるのかもしれません。
理想は、太古の昔に滅亡したMacintoshの
FDアイコンをゴミ箱に入れれば、FDDからFDが吐き出されるUIなんですけどね。
未だ、電動イジェクトのUSBハブなんかは無いみたいです。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 ご回答の中でHDDの話が出てきました。 そういえば自宅のハードディスクについても同じ質問をしたいと思います。