すべては当時のAutomaticの斬新さ・衝撃です。
アルバムならシングルの3倍以上売れるのは普通だと思います。
250万枚を記録したAutomaticが入り、満を持して出したファーストアルバムならおかしくないです。普段あの手のものを余り買わない自分もあのアルバムは買ったくらいですから。それだけAutomaticが衝撃的だったんですね。
当時、実に多くのアーティストたちがあの曲は衝撃だったと語っていますし、その多くのアーティスト達もあのアルバムを購入しています。
あの曲がR&Bブームの火付けにも一役買っていますね。
売れた要因は歌だけでなく、シンセ音で始まる独特のイントロやアレンジも衝撃的で、曲に見事なほどハマリきりました。
そのAutomaticですが、宇多田ヒカル本人の歌で言うなら、至る所に挿入されているあの気になるフェイク。曲の日本語の”言葉”の部分が、メロディーにまったく雰囲気が一致しない今までにない不思議な斬新さ。この言葉ならこういうメロディーになるだろうという予想とはまったく異なるということですね。また声を震わせるような歌唱法。そして独特の ’’ゆらぎ’’ これをあの年齢(15歳!)で表現してきたという衝撃もありましたね。
この歌唱法はその後の曲でも引き継がれていきますが、当時他のアーティストにはなかった彼女の独特の世界が、多くに人に「あのアルバムは買おう」という衝動に走らせたんだと思います。
過去に突然メガヒットを飛ばした曲を見ると、衝撃的なイントロで始まるものが意外と多いです。
本来彼女が作りたかった曲とは異なるイメージのAutomaticが、本人の想像を絶するほど驚異的に売れすぎた戸惑いからか、その後、「これからどうやって曲を作っていいのか分からなくなった」というほど悩ますことになりました。期待されていたであろうAutomatic風の曲調の作品はその後作れませんでしたね。衝撃のデビューが先々の活動休止にも繋がりましたからね。
お礼
回答ありがとうございました。