こんにちは。
短い文章ですが、状況が判り易いです(^o^)。
『「今回の作品は、ライブ一発録りみたいなもんだ、オーバーダビングは一切ないよ」「〇〇はオーバーダブしてないって言ってたけど、してますよね」』
どちらも正しい可能性がありますね。いや正しいのでしょう。
これは、「ライブ一発録り」とか「オーバーダビング」の概念がまちまちですが、一部被ってるから。
(1)ライブ・ステレオマイク録音
(2)ライブ・マルチマイク・ステレオ2ch録音
(3)ライブ・マルチマイク・マルチトラック録音
(4)マルチタイム・マルチトラック録音
(5)マルチタイム・オーバーダビング録音(重ね録り)
の概ね5つの録音パターンがあります。
アマチュアで可能なのは(1)と(5)でしょう。(5)はミュージシャンがデモテープ作りに使っていた方法です。
(2)は必ずしも録音する訳ではありませんが、PAとかLIVE放送がこれに当たります。
(4)はいわゆる一般的スタジオ録音。
(3)は全部スタジオで行われる場合もありますが、ライブ録音の持ち帰り編集がこれに当たるでしょう。
(1)と(2)が正しい「一発録り」、(5)が正しいオーバーダビングです。
広義では「ライブ一発録り」は(1)~(3)、ミックスダウン=オーバーダビングと認識する人が多いので、「オーバーダビング」は(3)~(5)になります。
(3)が両方に被ります。
雑誌のレビュアーは、経験した者だけが知っているマルチトラックからミックスしたので無ければ有りえない音の加工を聞き分けたのでしょうが、メンバー全員でワンテイクしただけのライブ演奏だった事はミューシャンが一番良く知っているという事でしょう。ただし、後でスタジオ編集が掛かるマルチトラック録音であった事を知っているのが『みたいなもんだ』という言葉にあらわれたと考えられます。
したがって、この会話の録音状況は後からミックスダウンする(3)である事を指しています。
ま、両者とも業界人でならではということをそれとなくアピールしていると思ってスルーしてください。
あ、申し送れました。私も元業界人の端くれです。
お礼
こんにちは^^ お褒め頂き、ありがとうございます。 そうでしたか、いろんなケースがあるのですね。 素人はCD作るというのを知った場合、スタジオで録音作業をするのは分かるのですが・・・最近はそういう人は殆どいらっしゃらないかもしれませんが・・・楽器毎に別々に録音している事すら知らない人もいらっしゃると思います。 スタジオでライブ一発録りという事をするミュージシャンは、よっぽどの事が無い限り居ないのではないか、と私は思ってます。 私レベルの素人がオーバーダビングと聞くと、まず浮かぶのが、 例えばヴォーカルにだけ焦点を当てて言うと・・・ ただ歌ったものを録音して聴いてみると、何ともショボイ、言い方を変えれば生々しい感じに録れると、どなたかのブログだか雑誌のインタビューだかで読んだと思います。 なので、まったく同じ歌を何回も歌って、それを何重にも重ねて行くと、まったくズレがなく歌ってるくらい正確に歌っても、ほんの僅かのズレが起きており、 それが、聴く者に、ゴスペルを聴いているような厚みのある音に認識させられる、というような・・・ そういうオーバーダビングなのだろうと思ってました。 マイクを沢山置いて一発で録って、それを重ねる、という方法もあるのですね。なるほど、と思いました。さすが業界人さんです。 回答、ありがとうございました。