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性転換したら?

性同一性障害の人が去勢したら、性欲はなくなりますか?

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回答No.2

>性同一性障害の人が去勢したら、性欲はなくなりますか? 性欲の意識は変わるけれども、まったくなくなるわけではありません。それは、人間の根本的な欲求のひとつだからです。男性の場合は、男性のストレートな性欲がなくるだけです。女性の場合は、男性ホルモンを投与したりすると、だんだんストレートな性欲が強くなっていきます。 性欲自体は、脳が指令を出すものです。ダイレクトな性欲として感じるのは、主に男性だと思いますが、性の器官の一部がなくなると、直接的な感覚はなくなります。 ところで、#1の人の回答は何か勘違いしたのでしょうか。 この場をお借りして、ジェンダー学を勉強した者として発言させてください。 こういう話は、テレビで見聞きしたり、一部の医者の話を聞いたぐらいでは、実際の所は分からないと思います。 少なくとも、それを書くにあって、漢字は間違えないでください。 「性同一障碍者」ではなく、「性同一性障害」です。 「性同一性障害」とは「障害者」ではありません。これは精神医学の診断の手引の"DSM"の翻訳者が解説をしていますが、社会的に困難な状況と、精神的な苦痛の問題の両方があって、「障害」と名前はつけていますが、英語で、"disorder(s)" で、一般用語では「混乱」などの意味になります。一般的に、トランス・ジェンダー(トランスセクシャルを含む)にとって、「障害者」や「患者」とされるのは間違いです。 なぜなら、それは疾患名であって、長期に医療機関に掛かったとしても、それそのものが、その人の属性を表すものではありません。社会的な困難はあっても、精神疾患自体は生涯につきまとうものではありません。また「性同一性障害」でなくても、トランス・ジェンダーは存在します。そうした用語を、日本では一般社会では確立できていないわけで、あえて「性同一性障害」という言葉を使うに至っているだけです。 ただし、正式に、その名称を使えるのは、日本では数が少ないジェンダー・クリニックの専門医に数年間掛かった人だけで、そうでない人が、そう呼ぶのはおかしなことです。誰も、統合失調症と診断されていないのに、自分をそう名乗る人はいません。 それと、アメリカの専門医は、当事者への救済措置として考えているようですが、日本では、あくまでも患者としてしか見ていないという違いがあります。それは、医療機関の対応にも違いが出てきます。 >男になる、女になるは、人としての体になる直前に決まるそうです。 それは、正確には、胎児へのホルモンシャワーによって、男の身体・女の身体になること、つまり性分化が始まります。しかし、ジェンダー(社会的性)というものは、そんなに単純なものではありませんね。 >男の人は女の子であるゆえに、性を近づけようと性転換をしても本来の女の子にはなりません。 そういう主張は、当事者に対する差別です。アメリカ人の一部が、人間の性は神から与えられたものだとするのと同様です。そのために、どれだけ大勢の人が闇に葬られたのか、当事者しか知りません。そのために、アメリカでは救済措置として行われています。ナチスドイツでは、ユダヤ人と同様に、ガス室に送られましたので、その反省もあって、いち早く性転換法というものを確立しました。ただし、現在でも、直接、当事者に危害を加えるのは、日本よりもはるかに頻度は高いです。 一体、「性」というものは何か、何を基準にしていくのか、はたして、肉体を以って、性別を決めるとか、染色体で決めるとか、それらを突き詰めていくと、そうではない人たち(性的マイノリティ)を、社会的に抹殺していくということになりかねません。それは、性差別主義(sexism)に他なりません。男女雇用機会均等法なども、当事者への救済にはなりません。現在でも、当事者の多くは、決して楽な生活をしているわけではありません。だから、芸能界のような所に行き着くわけです。 出生前や出生後、本人の意志に関わらず性別を決めてしまうのは、人が自分の人生の選択の権利を奪うものであって、特に、性分化疾患の人たちが、これを問題にしています。性分化疾患は、主に染色体由来の疾患ではありますが、性同一性障害は、その検査を受けて、染色体異常を排除した人で、肉体的性とは反対の性になろうという人たちを指します。(この表現には、語弊はあるとは思いますが……。) ただ、私が考えるには、性同一性障害は、単一の性では起こりえない現象で、男が女っぽいとか、女が男っぽいとかいう事とは大きく違います。両性があって、成り立つものです。下等生物のように環境物質によって、男性が女性化するなどと、馬鹿げたことを言った人もいましたが、そのような単純なメカニズムではありえません。これは、どんな文明にも、ある一定の人びとが存在し、あの男女差の厳しいイスラム社会でも存在します。 多くの性同一性障害の人たちは、幼児期は、男も女もなく生活していたけれども、だんだん成長する上で、男と女の違いを知って、自分の属性というものを知る人が多いのです。当事者の人たちが時々言う、「私は生まれながらに、(ジェンダーとして、)男(male)だったとか、女(female)だった」とかいうことは厳密にはないということです。つまり、「性の越境」というものは、思春期以降に、男と女の肉体的性の違いがあって、異性の特長を知り成立するもので、ジェンダーとしての「男」か「女」かという問題は、フィジカルなものとは違うのです。 逆に、フィジカルな性を突き詰めていくと、日本では「女性」というものを、子を産む能力を持った人と定義するようですが、これこそが、問題だと思うのです。いつまでも「産めよ増やせよ」というスローガンや「産む機械」と称した大臣もいましたが、こうした問題を全ての女に押し付けるのは、これこそが差別的な考えだと思います。リプロダクション(生殖)の問題は、文明的な宿命であって、一方的に「女性」という問題に帰することはできないはずです。 真の男とは何?真の女とは何?そんな定義を、社会的に「現実の人」に求めることは不可能です。さらに、器質的な観点から性別を求め、そこでジェンダー自体を決定することは、究極的な差別につながります。卵巣を摘出したら、子宮を摘出したら女ではない、睾丸を摘出したら、もはや男ではないのか、というようなことになっていきます。日本では、明治時代になるまでは、こうした考え方が緩やかだったはずです。もう少し、「性」というものを寛容に柔軟に考えてほしいものですね。医学界もまるで決定論のような口ぶりですが、人は、肉体だけではありません、(精神活動としての)心があります。人の心を癒やすのは、医学ではありません。人は、人によってのみ認められ、癒されるものだと思っています。

noname#202039
noname#202039
回答No.1

自分は男なのに、なんで女の子になっている、私は女の子なのに、どうして男なの。 この2件は何れも性同一障碍者ですよね。 男の人は女の子であるゆえに、性を近づけようと性転換をしても本来の女の子にはなりません。 女の子は男の子であるが故に、おとこのこへの性転換をしても真の男の子にはなれません。 何故かと言うと、人の体を司る染色体が決められているからです。 男は MTM、女は FTF、男女MTF、女男FTM、これを書き換えることは不可能だからです。 男の人の生殖器は足の付け根、女の人の生殖器はお臍のより少し上にあります。 男になる、女になるは、人としての体になる直前に決まるそうです。 今年の春先だったと思いますが、NHKスペシャルで放送をされていました。 外国のある国では、5才で女の子になりました、男の子になりましたと言う実例もあります。

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