問題は、いくつもありますから、できない場合も少なくありません。
1.XPは延長サポートが終了したため、目的の用途に適さない
2.XP時代のPCには、二種類のHDDインターフェイス規格の移行期で、二機の間で規格が違う可能性がある
3.XP初期と中期ではHDDインターフェイス規格が同一のものの、BIOSが容量認識を誤る137GBの壁がある
4.HDDには主に2種類、細別すると5種類くらいの大きさがあり、物理的に収まらないことがある
5.Windows搭載PCのほとんどは、OEM契約に基づく低価格供給を受けているため、異なるPCでの動作はライセンス違反になるのが普通
6.Windowsは一台のPCに一つのOSという概念が強く、稼働中のシステムをそのまま別のPCに移しても、起動自体しないことが多い
これがより新しいPCとの間であれば、HDD規格の変遷で、トラブル要因は二つ三つ増えることになります。
また、6の問題の本質はデバイスドライバーのミスマッチですが、OSとPC共に世代が大きく違うと
導入すべきデバイスドライバーが存在せず積むこともあります。
デスクトップPCの場合は、HDDを二つ搭載できる場合もあるので
そういう方向から考えることもできるかもしれません。
HDDは主に、容量と速度の二つの要素で考えます。
2台のXP機を、1台に集約して存続1台とするなら
LAN接続のリスクから、LANに繋がず
大容量HDDに保存しておいたデータやソフトの利用に終始する考え方もありますし
高速なほうのHDDを残し、少しでも快適な環境として存続する考え方もあります。
しかし、5の問題から、再インストールやリカバリーが必須となります。
6の問題も、基本的には、そういう方法で解消されます。
それぞれのPCの、付属のリカバリー領域やリカバリーディスクが健在でなければ
それぞれのPCをWindowsで使い続ける方法は、現在の導入済み環境をそのまま残すほかありません。
イメージバックアップツールを使った移行は考えられますが
異なる容量への移行は、失敗するリスクが若干多く
概念的に、また専門知識的に、どうすべきであるかを理解していなければ、全滅もあるかもしれません。
2の問題は、目視確認が確実です。機種ごとに違うものですが、ごくごく稀に
ロットの違いで、状況が代わるようなことも無いとは言い切れません。
3の問題も、実際に繋いで、問題がおきるかどうか確認するほうが手っ取り早いでしょう。
機種の仕様として確認することは、たいてい面倒くさいことになります。
(実際に137GBを越えるHDDを繋いだ体験談でも無ければ、わざわざ仕様に明記されていません)
4は、デスクトップではほとんど3.5インチ、ノートPCはたいていは2.5インチの9.5mm厚です。
ですが、過去には5インチのHDDもありましたし、1.8インチのものもXP時代に活躍しました。
そのうえ、2.5インチでは12.5mm厚のものもあれば、8mm厚などもあります。
小さいぶんには入るものの、固定方法で困ることがあります。
また、1.8インチHDDを2.5インチや3.5インチHDD採用のPCに移す場合
2も問題とは別に、小型化のための特殊な規格が使われていて
変換器具が無ければ接続できません。
5については、いろんな迷信がありますが、Microsoftのサイトには
同じWindowsの同じバージョンでも、COA(証明書)が共に入手したソフトウェアでのみ有効であることが示されています。
COAにはプロダクトキーが記載されており、COAが無効であればプロダクトキーも
別に入手したソフトウェアでは有効と認められるわけがありません。
また、OEM供給を受けたパソコンメーカーでも、使用許諾書の最初のほうで
「このソフトウェアはこの製品でのみ…」というライセンス上の束縛を明記しています。
たしかにWindowsは他のOSに比べれば、別のPCへの移行も
環境の再構築も面倒くさいOSですが、これはMicrosoftが
OS環境を別のPCに移行する際には、別のWindows購入を伴うことを前提と考えていること
また、プロプライエタリーソフトウェアでは、統合的なパッケージ管理が困難なことが主な原因です。
もし二台のXP機をHDDを入れ替えてなお二台とも稼働させる予定であれば
Windows環境の再導入の手段が無い場合などには
オープンソースソフトウェア(OSS)を中心としたLinux系OSに入れ替えてしまうほうが
環境構築が簡単な場合もあります。
たとえばよくあるウェブを見たりメールを使う程度の場合などです。
もし2005年までのシングルコアCPUのPCであれば
出たばかりのXubuntu14.04LTSのような、軽量版のOSを選ぶことで
メモリー不足による緩慢な動作が、回避できる場合もあります。
Linux系OSではOSSの特性を活かした統合的なパッケージ管理が進んでおり
Windowsでもよく使われるFirefox,GIMP,Audacity,LibreOfficeのようなOSSを
最短、一行のコマンドだけでまとめて導入することもできます。
(この仕組みは20世紀末にはすでにはじまっていました)
自分で追加導入したソフトも、パッケージ名をメモしておけば
パッケージ管理ツールから指定したり、スクリプト処理を利用して
まったく同じ環境を、別のPCに簡便に再現することができます。
一台のPCに、一つのソフトという制限がOSSには無いため
別のPCへの移行時も、両方稼働させて検証することができます。
お礼
わかりました。ありがとうございます。