【ネタバレあり】映画「やさしい嘘と贈り物」について

質問

先日、「やさしい嘘と贈り物」という映画を観ました（DVDでレンタル）。
感動しましたし、基本的に好きな作品だったのですが、3点ほど不満に思う点、疑問に思う点があったので、同作品をご覧になった皆さんに、それらの点についてどんな感想を持たれるかお聞きしたいです。

【1点目】
作品本編とは関係ないのですが、予告編やパッケージの解説等でロバートとメアリーが夫婦であること等をネタバレしてしまっている点です。私は別作品の本編前の予告編でこの作品を知ったので、上記の設定を知っている状態でこの作品を観ました。この設定は知らずに観た方が楽しめたのでは？隠しておくべきでは？と思ったのですが皆さんはどうでしょうか？

【2点目】
何回かあるロバートの夢のシーンです。赤と青のもやもや（脳の神経細胞のイメージ？）や記憶の断片映像などに合わせ、深刻な感じの音楽で、記憶が失われていく感じを表現しているのかなと個人的には思ったのですが、このシーンだけ作品全体を通した空気感とずいぶん印象が違うように感じました。大げさに言うとこのシーンだけ別の映画のような違和感を感じました。もう少し別の表現はなかったのかなと思ったのですが、皆さんはどう感じましたか？そもそも何を表現したシーンだと思いましたか？

【3点目】
ラストシーンなのですが、なんか物足りなくなかったですか？
病室に2人きりのシーンの後の2人で窓から雪を眺めるシーンは、過去の（ロバートが記憶を失っていく前の）様子ですよね？現在のロバートは、メアリーは、家族はどうなったんだろう？となんか物足りなく感じてしまいました。皆さんはラストシーンについてどう思いましたか？

長文読んでいただきありがとうございました。
同作品をご覧になった方々の感想を是非お聞きしたいです。
よろしくお願いします。

回答No.1

caf-caf · ベストアンサー

【1点目】観る前からあきらかにネタバレしてしまう邦題ですよね。
「やさしい嘘と贈り物」としておいて、メインが老人２人なのですから、出会いのシーンから「あ～これ夫婦だったのね。で、どちらかが嘘なわけだ。」と分かってしまうという…。
個人的には、知らずに観たかったというのが素直な感想です。

原題もLovely,Still、「いまでも愛している」「いまでも素敵だと思っている」という意味ですね。
作者は始めからネタバレしたうえで観る映画として作ったのだと思いました。
ある程度分かって観ることを前提に、認知症という現実の悲しさやせつなさ、夫婦愛の美しさや永遠さといったものを描いたのだとすれば、謎解きがメインではないと感じることもできますね。

【2点目】認知症で人の性格や思いが豹変してしまい、もとの人格さえ無くなってしまうことがあります。
夢に出てくるロバートや夫婦だった頃のロバートと、今のロバートとは全く違う人格や記憶だということの表現ではないかと思いました。
Ａの雰囲気とＢの雰囲気といったように、二重人格のような印象の影像を入れることで、認知症の脳内の現実を映そうとした演出のような印象を持ちました。

【3点目】あっけないというか、ドタバタ劇の後はゆっくり着地させて終わらせたなという感想でした。
それまで激しいシーンや謎解きをしながら観るようなシーンが多かったので、蓋をあけた（完全にネタバレした）後のラストでは、ゆったりとおだやかなシーンを入れて着地してエンディング…でした。
あくまで僕の場合ですが、長々とエンディングシーンが続くより、あっけなく終わるデンディングのほうが、良くも悪くも考えさせられる印象を受けます。
長々としていると印象がその長い時間で消化できてしまうので、消化不良で終わらせたほうが、観終わった後にも色々と自分の考えや思いが残り、僕としては印象深い作品となりました。

お礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
２点目３点目については、自分とは違った感じ方で、「なるほど、そういった見方もあるのかぁ」と感心しました。
また１点目については、原題のことまで教えていただきありがとうございました。確かに原題がそうであれば、ロバートとメアリーの関係がある程度予想できる前提なんだろうなと思いました。
私も非常にこの作品は印象深く、好きな作品となったので、また機会があればもう１度観てみようと思っています。

丁寧にご回答いただき、本当にありがとうございました。