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グランドセイコー腕時計のキャリバーの仕上げについて
- グランドセイコーの腕時計のキャリバーの仕上げについて、質問者が調べている中で、仕上げに関する意見が二転三転していることに疑問を感じています。
- 時計のパーツとしては綺麗に仕上げられているが、装飾品としての魅せるための仕上げがされていないために、「汚い」と感じられるのかもしれません。
- 他のメーカーと比べても、グランドセイコーのキャリバーの仕上げはシンプルであるが、パーツ一つ一つが磨かれていて魅力的であり、他のブランドとは一味違う特徴があると言えます。
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tyatoran2 さん。初めまして。40代ずぶの素人のおっさんです。拙い見識ですがよろしくお願いします。 >グランドセイコーの仕上げは素晴らしい!! って意見とグランドセイコーの仕上げは汚い!! って意見を見かけるのですがどういう事なのでしょうか?? まあ…正直グランドセイコー(略GS)が悪いとはあんまり思いません。マスプロダクトの大量生産でこれだけの仕上げを施すと言うのは販売価格とコスパを考慮するととても頑張っているのでは?と思います。 しかし…! >時計のパーツとしては非常に綺麗に仕上げられている。が、装飾品として考えたときの魅せるための仕上げが施されていないために汚い。と言われていると解釈しています。 これはお考えの通りで機能上の仕上げと魅せる仕上げは全く別です。 >でもグランドセイコーの時計もコート・ド・ジュネーブやペルラージュ模様等は施されていますよね? それとも裏から見たときのデザインの問題ですか?? スイスを中心とした高級時計の基本的な仕上げ…『コート・ド・ジュネーブ』『ペラルージュ』ですが、ある意味ドイツ他の高級時計メーカーもその方向で仕上げをしています。 デザインの問題は、まさに、公的一般の高級時計の代名詞的で通説の仕上げ方法と言う『名前』からと思います。 ここで…『名前』…です。 『コート・ド・ジュネーブ』『ペラルージュ』の仕上げの本質は何でしょうか?(ここを本当のプロは詳しく説明されると存じます) 魅せると言う事もあるのですが、実際これらの仕上げは、ムーブメントに誇りや無駄な油が付着して汚れないような表面が極凹凸の無い仕上げにすることです。どんな仕上げでも、見た目はいろいろしていても、表面粗さが多ければザラつきます。そして、汚れが付着すればその荒れ面にこびりつく…。したがってメンテナンス時の洗浄も大変です。最悪錆びも出やすくなる。 パテック・フィリップが現代も確かに有名ですネ。他にもヴァセロンやブレゲもあります(但し値段で並みの時計レベルではないほど素晴らしいけど非常に高次元ですがピンキリ)。でもパテック以外でも比較的大量生産品として一番良い部類はランゲ&ゾーネとも思います。ダドグラフ(クロノ)やランゲ1を見ればその差は下手な彫金師のムーブメントより愚直で美しく仕上げも最高です。多分通説かな?私は近年をあまり知らないのでこの辺はより詳しい方の解説がベターかもしれないです。ランゲの一例ですが… ダトグラフ http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B2+%E3%83%80%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95&ei=UTF-8&rkf=1#mode%3Dsearch ランゲ1 http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B21&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D53%26st%3D1876 そして、本当に美しい仕上げで最高の時計と思うのが主観ですが(と言いつつ世論嗜好家だれもが普通に口にする) フィリップ・デュフォー シンプリティ http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=slv1-tbtop&p=%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC+%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3 写真での提示です。何気ない3針の時計ですが、その実は最高の加工と手仕上げで行われた時計。ブレゲもパテックも叶わない位の時計です。 この原点はね…1950年代くらいまでのパテック・フィリップ等のアンティークムーブメントです。愚直に永年使えるようにと手間暇かけ部品を磨く。『コート・ド・ジュネーブ』『ペラルージュ』何て絵当たり前の話で、そこからさらに表面の荒さを整え磨きをかけるのです。パッと見は一緒に見えますが、その中身は全く別物!実物も拝見させていただきました。 夢をぶち壊す形かも知れませんが、『コート・ド・ジュネーブ』『ペラルージュ』はいくらでも出来るんです。多少のコストと加工時間で。でも、本質の磨きをとなると値段相応ではないですがそれなりになります。 基本、精度とは基本別問題です。しかし…ここにも矛盾があります。過去のGSハイビートや現代の時計はハイビート(36000ビート)(一応28800もハイビートの部類と主観思います)ですが、昔のモデルは精々21600ビート。 精度を出すにはビート(振動数)を挙げるのが基本ですが、そうでなくても可能…一例ですが、12-600ATというパテックの自社初ですが世界で最高傑作の自動巻きムーブメントがあります。1950年代でロービートでもコンディションが良ければ時計師の腕にもよるけど日差10秒程度平気で出ます。その理由は基本設計の良さと共に、各部品を最高に磨き上げ調整しているからです。ご参考で一例… http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=slv1-tbtop&p=%E3%83%91%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF+12-600AT#mode%3Dsearch ビートを上げる⇒ゼンマイのパワー・トルクを上げるのが基本スタンス。そのためある種強制的に機械を走らせる方が時間は出やすい。しかし、耐久性の問題がある(機構・材質・潤滑油等) それが現代より劣っている時代に頑張った成果です。本来の基本的機構理念を大事にしていると言う事です。長く大事に今の機械部品構成で使い続ける…余寿命評価なんて構造解析も無い時代です。オーバースペックで安全率いっぱいかけて手仕上げして作った産物。 現行パテックとは残念ながら別世界です(他に手巻きや角型等名作が多々ありますが) それでは近年が悪い?ではないです。もう当時から60年も経過し技術力も格段の進歩です。その中で最適設計されているのが現代の時計たちと思います。 SEIKOの60年代のクロノメーター問題や、天文台コンクールでの勝利による衰退等様々な出来事が過去ありましたが、この時代の一例で地板がどの程度?…ご参考で62GSの例です… http://www.h4.dion.ne.jp/~smatic/62series/62gs/62gs.html また、ハイビート(手巻き)の一例で45GS… http://item.rakuten.co.jp/sweetroad/w-6615/ 精度としては当時最高と言われましたが、一方でユーティリティや価格面等から、当時のスイス時計ほどの仕上げは必要部分以外簡素化されている思います。これも企業の考え方です。ミニマムで機能を満足する合理的姿勢でしょう。 それで、仕上げと精度は一緒に出来ないと言えるわけです。 確かにスイス等の時計は美しい、GSも現代はそれに真似て丁寧な仕上げしています。でも精度と美しさ、本質は別ですし、パッと見綺麗そうでも実際表面粗さの相違があります。 こうした点を加味しながら、本当にご自身の好きで求める時計を模索されればと存じます。 主観的部分が多々でしたが、拙いアンティークムーブメントの直視・実用と現代も含めてのお話でした。 ご検討の一手になれば幸いです。失礼しました m(__)m
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- yuyuyunn
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いいですよ、パテックで まあまあパテックもいい オーディマもいい ブレゲ最高 バシェロンも最高峰だし 時計の場合上をみればきりがないんですよ 上記のメーカーとか ボームアンドメルシェとかダニエルロートとか腕につける時計を正確に刻む芸術品なんですよ 置時計でもそうですけど そこまでするか、という域まで行っているのがスイス時計だったりします でもSEIKOの場合はそうではないですよね 正確 長く使える(耐久性) ある程度だれでも購入できる スイス時計が見失っていた基本中の基本がここにあったわけです だからクロノメーター事件が起きるわけですけどね 本題に戻りますけど シンプルですけどムーブメントは綺麗ですよ https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&ei=-VHNUqjdC87HkQXTuIG4BQ 和光でみてみましたか? ぜひ
お礼
回答ありがとうございます。 ボーム&メルシエのクリフトン凄く好きですそのうち実物見に行ってこようと思います。 ダニエルロートは知らなかったので後で調べてみたいと思います。 SEIKOも十分綺麗だと思っていたのですがアンチSEIKOのような方が余りにも汚い汚いと言っていたのでそうなのだろうかと素人の目では分からない、自分が知らない何かがあるのかと質問してみた次第でした。 そのうちまた銀座に出たときに和光で見てみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
こんなくだらない質問に長々とありがとうございました。 大変勉強になりました。 質問欄には書かなかったのですが某掲示板でTISSOTのLUXURY AUTOMATICのムーブメントの写真をだしてロービート、巻き上げ時間も長く、仕上げも手が込んでて綺麗、おまけに安い、GSとは偉い違いだなと書かれていまして。 これが手の込んだ美しい仕上げなのか??パテックなどとずいぶん方向性が違うなと悩んだのがきっかけでして。 ペラルージュやコートドジュネーブの本質がどこにあるのか分かりました。 結果として美しい模様に見えているのであって本来はもっと機能的な理由があったのですね。 もう少し勉強して良い時計を見つけ出したいと思います。 44GSからのGSのデザインって余り好きでなくて本当は62GSのような丸っこいのが好きでして。 それもあってなかなかGSを買う気になれないのもあるんですよね。 お気に入りの長く愛せる時計を探し出したいと思います。ありがとうございました。