この際ですから調べて見ました。
ブリーフ(briefs) は男女の腰部にぴったりした股下のない下履きですが、日本では男性用のフロント・スリット(隠し=fly)の入ったタイプが主となっている。
元はラテン語の短い(brevis)から。
トランクス(trunks) は英国では芸人などがタイツの上にはいたピッタリした半ズボンや三分丈の下履きだが、米語ではスポーツ用の半股引きを指す。
元はラテン語の切られた幹=切り株(truncus)に由来し、ひいては身体の腰部=腰と太股(ふともも)を表すことから、そこを被うものもまた呼ばれるようになったのでしょうか。
ショーツ(shorts) は古い英語では短い(sceort) の意味。小児や大人(男女とも)の海水着などスポーツ用半ズボンを指すが、米語では男子の下着パンツとなる。ボクサー・ショーツはウエストに広幅のゴムバンドを縫い付けたユッタリしたもの。
パンツ(pants)はイタリア喜劇でベネチア人の守護人であり道化役者のダブダブのズボンから由来するが、フランス語を通ってパンタロン、それを短縮した米語ではトロージャース(trousers)やショーツまで含めたズボンだが、英語では子供や大人のズボン下や下履きであり、特に日本では猿股を指していたのでした。
ブリーチ(breeches) 元来は臀部や太股の意味でブリーチ・クロスで腰布や腰巻きを表していたようだが、一般にはニー・ブリーチ(nee breeches) として16-7世紀頃の男子の乗馬用などのひざ丈のズボンを指す。トランク・ホーズ(trunk hose) とかトランク・ブリーチ(trunk breeches) とも。
面白いのは、切り株のトランクは映画にもなった小説「サラトガ・トランク」ではサラトガ幹線鉄道での大型旅行用カバンだったのに対し、ブリーフは短距離旅行用小型カバンを表し、そのブリーフも要約文とすれば簡潔文のショートとつながったり…。
またトランクスは英の道化、パンツはイタリアの道化のはきものであるし、またブリーチは尾筒でもあり、弾を発射させる拳銃の付け根と考えると変に納得がいく気もします。