いわゆる定番のイタリアオペラ、ロッシーニ、ベルリーニ、ドニゼッティあたりから、ヴェルディあたりまでは、何となく苦手です。ちょっと能天気、あり得ないストーリー、技術ひけらかしの見栄切りなど、ちょっと感情移入がしにくいです。
ヴェルディは、生誕200年なので、もう少し真面目に聴いてみなくては、と思っていますが。
それに反して、19世紀末ごろのいわゆる「ヴェリズモ・オペラ」、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」とか、レオンカヴァレロの「道化師」あたりからプッチーニは、さすがにワーグナーの洗礼を受けた後だけに、けっこう面白いと思います。
でも、どちらかというとドイツのオペラ(モーツァルト、ウェーバー、ワーグナー、R.シュトラウス、J.シュトラウス、レハールなど)の方が好みです。モーツァルトは、イタリア語でオペラを作っていますが、音楽の中身はやはりモーツァルトで、これをイタリアオペラと同列とみなすことはできません。
オペラだけでなく、音楽そのものに対する考え方として、「娯楽」「異性を口説く手段」「社交の場」という感覚の国(イタリア、フランスなど)と、いわゆる「芸術」「精神世界」を考える国(ドイツ、そして日本も)があるようで、私も含めて、日本ではそういった「クラシック音楽の本命はドイツ・オーストリア」という「視点」が価値観や好みに反映されているようです。
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