まず,毛染めをする際,シャンプーするべきだというのは,汚れやスタイリング剤が髪の毛をコーティングしているためです。
コーティングされている部分では,染まり方が弱まってしまうためです。
なお,ワックスなど強固なスタイリング剤の場合は,ほとんど染まりません。
また,シャンプー後,約1日で5cmくらいの髪の毛を皮脂が覆い尽くしてしまいます。
ですから,ロングヘアの場合でも,皮脂はそのくらいの部分まで覆ってしまうと言うことになります。
皮脂は,脂ですので,コーティング作用があり,つまり,5cm以上の髪の毛の場合,染めムラが出来やすいですし,また,5cm以下の髪の毛では,染まりにくくなってしまいます。
例え,一見綺麗に染まったとしても,意外と早く色落ちしてしまうと考えています。
乾燥させた方が良いのは,水分が髪の毛をコーティングしているからです。
また,薬品が薄まってしまうと言うことも理由の一つとなります。
ただし,乾燥させすぎてしまいますと,髪の毛がたいへん傷みやすいため,適度に乾燥させてください。(水分保湿率12~13%がベストです)
と言うことで,シャンプー剤をすすぎ落としたあと,乾燥させてから,髪の毛を染めるのが一番良いのです。
ただし,シャンプー剤の成分が残っていますと,やはり,染毛剤の邪魔をしてしまいますので,ショートヘアの場合で2~3分間はすすぎ落とす必要があります。
また,シャンプーする際,絶対に爪を立てないでください。
頭皮に傷を作ってしまう可能性が高く,その部分より,染毛剤が浸透してしまうためですので,充分注意してくださいね。
あと,No.3のmiboujinさんが参考URLに入れているページで,少し反論させていただきます。(一番気になった部分だけですけどね)
お風呂場の蒸気が云々ですが,これは換気をきちんとしていれば問題になりません。
また,そうすることで汗をかきにくくなりますし,水滴も出来にくくなります。
お風呂場での毛染め作業で問題になるのは,薬品が顔や肩などの皮膚についてしまうことですが,顔は,コールドクリームなどを予め塗ってから作業すればいいですし,肩から下については,何かビニール製のもので覆っておけば問題になりにくいです。
そして,お風呂場で毛染め作業する一番のメリットですが,40度という温度を得られやすいことを挙げておきます。
染毛剤のほとんどは,40度という温度を放置中に与えることを前提としています。
常に40度という温度を得られるのは,お風呂につかっている以外にないと思いますよ。