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レンズの差
最近のデジタル技術によって、レンズの特性から、各種の収差を計算し RAW現像時にそれを補正できるので、普及クラスのレンズでも、 高級レンズと変わらない絵を作ることができるそうですが、 それならもっと安いレンズでもいいように思います。 どうなのでしょうか? また、本当に高級レンズの意味はなくなったのですか?
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・レンズの「デジタル補正技術」肯定派です。 ただ「値段が安いから良い」という意見には反対。 レンズの収差補正機能は、適材適所に使用することにより本来の真価が発揮できる技術だと思います。 実は、私も以前はデジタル補正技術は否定派でした。 例えば、この写真はツァイスディスタゴン35mmF1.4で撮影されたモノ。 この写真はゾナー135mmF1.4で撮影された望遠写真と、昔は撮影レンズの当てっこをしたモノです。 しかし、近年のコンピュータ設計と研磨技術の向上により、現代では、ベストの状態で撮影された3万円のレンズと30万円のA4サイズの写真を見極めることは、ほとんど困難です。 「普及レンズ」 高価な硝子材や高度な研削技術の使えない低価格普及レンズの画質をワンランク高め、価格も抑えることが出来る技術です。 「高倍率ズーム」 デジタル補正の恩恵が尤も得られるのは高倍率ズームレンズ。 高倍率ズームは、どうしても「歪曲収差、色収差とも盛大、コントラストも低め」。 光学的な限界をカバーするデジタル補正は欠かせない技術だと考えます。 「高性能レンズ」 デジタル補正を前提に設計すれば、通常レンズよりも超小型軽量化が可能です。 超小型軽量化は、コレまで手持ちは不可能だったレンズの活動域を広げます。 一例として、高性能レンズにおけるデジタル補正についてレビュー記事をご案内します。 デジタル補正が前提のマイクロフォーサーズとデジタル補正を前提としない従来設計のフォーサーズレンズの比較。 マイクロフォーサーズレンズは300g、フォーサーズレンズは780g http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/date_lens/20090715_302157.html > また、本当に高級レンズの意味はなくなったのですか? ・超大口径レンズ(夕暮れレンズ) ・超高速AFアクチュエーター内蔵レンズ(室内スポーツレンズ) など、どうしても製作コストの掛かるレンズも存在します。 一般ユーザーが自己満足の世界を除いて、どこまでプロ仕様のレンズが必要かは分かりませんが、報道分野などでは高級レンズは必要です。
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- foobar
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デジタル処理だけで収差類を完全に修正するのは不可能です。 たとえば、球面収差でぼけた像を逆にシャープにすることはできません。望遠鏡のように、すべての被写体が無限遠にあれば可能ですが、距離が様々の被写体が混在している場合には補正し切れません。 また、色収差も赤青緑に分離されたデータになったあとでは、補正は完全にはできません。
- gengensan
- ベストアンサー率26% (201/760)
昨今センサーの画素数が上がり 以前以上にレンズの性能にシビアなカメラが多くなったように思います。 なので、高級レンズと言うか写りのいいレンズの需要はまだあると思います。 しかし、最近は安いレンズでも良く写ると思います、程度によりますけど 重箱の角をつつくような、レンズのベンチマークテスト的な事をしないのであれば 安価なレンズでもいいような でも、厳密に撮り比べると違いが分かるような(笑)
- kuma-gorou
- ベストアンサー率28% (2474/8746)
訂正 誤)補正(DLA)機能まで有します。 正)補正機能(DLO)機能まで有します。
- kuma-gorou
- ベストアンサー率28% (2474/8746)
仰せのとおり、デジタル技術により、レンズの各種収差を補正する事は可能です。 例えば、キヤノンのRAW現像ソフト、DPP(Digital Photo Professional)だと、歪曲収差・周辺光量補正・色収差補正に加え、ローパスフィルターと絞り込みによる回折の解像度低下までも、理論推計値に基づき、補正(DLA)機能まで有します。 また、シャープネス・アンシャープマスクを掛ける事で、見かけ上の解像感をアップさせる事も可能です。 じゃ、高級レンズは、無意味か? いえいえ、そんな事は決してありません。 粗っぽい例えですが、悪い素材を味付けや盛り付けで良く見せる。良い素材を仕事をせず(調理人の世界では、手を抜くと言う意味ではなく、きっちり仕事はするが、変に手を加えない時に使う言葉)に、調理するのと同じです。 つまり、より良い素材をより良く調理すれば、更に旨くなるのと同じです。 特に、レンズのヌケや逆光時のファレア・ゴーストによる解像感低下・暗いレンズを補う為に感度を上げた時、ノイズリダクション処理によるディテールの消失・解像感の低下は、デジタル補正では補えません。 要は、理論でなく、実際に体験すれば、何で高級レンズが必要か、その意味が分かると思いますよ。
お礼
ありがとうございました。
- hayasi456
- ベストアンサー率40% (2402/5878)
一般的レンズで高級レンズと変わらない絵を作れるかは解りませんが、仮にできるとしても 高級レンズならRAW現像時でのその手間は必要ないですね。 趣味で写真を楽しむならばその手間も楽しみ最終的な写真をosaka-girl さんが満足できるならばそれで良いと思います。 芸術ならRAW現像や画像編集ソフトで様々な加工も良いでしょう。 料理と似ていますね 素材がそこそこでも料理方法で美味しくできる。 子供の頃母親に「好きな魚料理の順番は 1,刺身、寿司 2,焼き魚 3,煮魚。」と言うと、 「贅沢だ。」と言われました。 内陸の京都、パリで発展した料理より、漁師料理の方が好きです。 トイカメラの言ってみれば最低の画質で味のある写真を楽しんでいる人達もいます。 クレパス、色鉛筆で表現する芸術家もいます。 芸術ならなんでも有りです。 ついでに 高級レンズは収差だけでなく「フレア」、「ゴースト」も少ないようです。 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tec/camera/20040304/107463/ 高級な物を買う喜び、所有する喜び、使う喜びもありますね。
お礼
ありがとうございました。
- Saturn5
- ベストアンサー率45% (2270/4952)
結論を言うと高級レンズの意味は無くなっていません。 逆に、CCDの高性能化、映像エンジンの最適化によって、 カメラの性能=レンズの性能 と言えるようになっています。 RAWデータによって色収差が補正できるようにはなりましたが、 いったいどれだけの補正ができるのでしょうか? せいぜい50%くらいではないでしょうか? 例えば、今のカメラには田ぶれ補正技術があります。 では、これを使えば三脚の必要は無くなったのでしょうか? 手ぶれ補正を使うことは前後のコマから動きを割り出すことであり、 画像のシャープさが失われるのです。 でうから、高級レンズの意味は失われず、さらに価値を増すでしょう。
お礼
ありがとうございました。
- dogday
- ベストアンサー率29% (2313/7949)
RAWだろうと、描写されていない情報は補正できないのです。飛んだ潰れた色は補正ではどうにもなりません。 それにレンズ収差を現像処理で補正するとは、写っている現実世界の被写体を歪める作業。再現性が低下します。 RAWの普及で、普及クラスのレンズでも、高級レンズと変わらない絵を作ることが、ある程度できる訳ですが、 高級レンズでは無加工で済む部分を、普及クラスレンズではいちいち手作業で補正を必要とするのですから、 撮影技術だけでなく、現像技術に対して要求難易度が上がり、その上再現性は下がるのです。 そして高級レンズを使う以上に、高性能で正確な現像機材のほうが高価であり、工数の簡素化に、高級レンズの意味はなくなっていません。
お礼
ありがとうございました。
お礼
フレアやゴーストはともかく、色の抜けとかノリとかいうものは 数値化できないのでしょうか?数値化できるものであれば、補正できそうですし、 数値化できないものであれば、存在自体が怪しいといえます。 なんか納得できませんね、でもそういう差が残るのは実はあたりまえなのです。 高級レンズと同じ絵が簡単にできるようになって損するのは、キヤノンだからです。 あくまで、「近い絵は出せますが、そこには越えられない壁があるんです」って 言った方が高いレンズが売れるからです。 できることをわざとしていない、関係者ならみんな知っていることです。 ありがとうございました。