大変厳しいことを言うようですが、必ずしも好都合であるとは言いがたいと思います。
ただ、左目の視力を失っているので弓道が出来ないというわけではありません。
弓道はアーチェリーなどと違い照準器のような物が弓についていません。
基本的に両目を開いて的を狙います。片目を閉じて的を狙う(的付け、まとづけ)ということはありません。
左目の視力を失っていると言うことですので、日常生活において距離感等に多少の不安を持った経験を
お持ちであると思います。
弓を引く上でもある程度そういった点があることを頭に入れて準備しておけば良いかと思います。
まず、射法八節をしっかりと習い、射形がある程度のレベルまで達して巻藁の前に立つようになったと
きに、指導者の方に狙う場所を後ろから見ていただいて、質問者さんが右目で狙った位置と実際に矢が
狙っている位置をきちんと確認して貰いましょう。
本当にきちんと狙いを見ることが出来るのはなかなか難しいことですので、必ず指導者の方にお願いす
ることです。
(他の方の的付けを後ろから見ることは大変失礼なことですので、的付けを見る場合は必ず相手の方に
承諾を得てからにしましょう)
そして、自分の見た感覚と実際の矢の飛び具合を掴んでいくことです。
初心者のうちは狙ったところに思うように矢が飛びません。
それは、狙い以外の問題点があるからですので、くれぐれも射形をしっかりと作って狙ったところに矢
が飛んでいくようにすることです。
あとは指導者の方と根気強く狙いの位置を探っていくことです。
古い話ですが、某国立大学弓道部の方が全盲の方のために自動的に的付けが出来るような(的の中心に
狙いがつくようにアシストする)装置を試作して研究したことがありました。
たしか、月刊「弓道」という本に載っていたと思います。
結果がどうであったかハッキリと覚えていませんが、やはり射の正確さが的中に影響していたと記憶し
ています。
質問者さんも頑張って正確で美しい射を身につけてください、そのためには努力することしかありません。
障害を持っていて弓道に取り組み段位を得た人は私も含めて沢山おります、心から応援しておりますので、頑張ってください。
お礼
とても詳しい回答、感謝します。 そうですね、先生に射法八節をしっかり指導して貰おうと思います。