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終盤の1シーンをオープニングに使う手法とは?
- 映画のオープニングとして、「終盤の1シーンをちょっとだけ見せる」という手法があります。
- この手法には名前はありませんが、終盤のシーンを見せることで視聴者の興味を引き、物語の展開に関心を持たせます。
- この手法は比較的新しいものではありませんが、クラシック映画でも使用されています。
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技法のネーミングについてですが、『イージーライダー』(69)の評などで、”未来を暗示する映像(登場人物の死など)、すなわち「フラッシュフォワード」が使われている”と説明されています。これとは違いますか?。なお、本作の評において、「フラッシュフォワード」は、当時「禁じ手」を破ったとされていたようです。未来の映像が手前に挟まれることは「映画文法」を破綻させる(観客を混乱させる)からだと思われます。これすなわち既出作品の有無を説明していると思えますが。 まあ、でもこれは違うのでしょうね。 上の4つだと、「ユージュアルサスペクツ」だけ覚えていますが、当該シーンは、観客をひっかける役割をしていますよね。あの縄の後ろで見ていたはずの彼が実は「C・S」だったので、実は縄の後ろには誰もいなかったという・・・。というかそのシーン自体が彼の口頭による説明の映像化なので、その縄の映像自体が誰の作った(想像した)「絵」なのかすらあやふやという。誰もいないのに縄をクローズアップするのは、ブライアン・シンガー監督による観客の故意の「ミスリード」で、「やられた」と思えない要素となっています。 「500日のサマー」の説明で思い出したのですが、「ある日どこかで」の最初の方で出てくる「写真の女性」に主人公はひとめぼれするのですが、その理由は、その写真が過去にタイムトラベルした主人公を見つめる恋人を撮影したものだったからと後にわかるというのがありました。
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- isoiso0423
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1)あの手法に名前があれば教えてください こういった手法に関してはっきりとした呼称はないと思いますが、時間軸を交差させて観客の興味を引いたりするのは”倒置法”の一種です。 「終盤の1シーンをちょっとだけ見せる」という”ちょっとだけ”というと、編集でいうところのフラッシュ(フラッシュバック)という技法にも相当します。 最近の映画は、始まって○○分以内に、観客の興味を惹き付けないといけません、なぁ~んていうハリウッド脚本術のセオリーみたいなものがあって、アクション映画だと派手な場面から始まったり、ドラマでも、???と思わせるようなカットを早い段階に挿入したりします。 最近見た作品だと「ワン・デイ 23年のラブストーリー」という恋愛映画の冒頭にエンディング少し前のシーンが使われていました。この作品は7月15日だけを23年間追ってふたりの男女の恋愛模様を描いた作品ですが、始まってすぐに23年後の7月15日の様子がチラリと映されて、すぐに23年前の7月15日に切り替わります。 で、その後は時系列で進み、エンディングでまた23年後と23年前が描かれるため、けっこう効果がありました。 「500日のサマー」は主人公の男性の女性に対する想いが、冒頭の”陽”からラストには”陰”だったことがわかり、最後の最後は”実は未練もあるけど恨み節?”といった感情だったことがはっきりするのが、効果的だったと思います。 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341932 「ユージュアル・サスペクツ」「ファイト・クラブ」「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」「オールド・ボーイ」は始まってまもなくにラスト近くの映像がどんなカットとして使われていたのか、あまり覚えていませんので、すみませんが説明できません。 どれもかなり短いフラッシュで、倒置法と言える構成の妙よりも、あのカットは何?的な編集で興味を惹かせるような使い方だったと思うのですが.... 時間軸でラストに来るはずの、Dから始まってA~B~Cと時系列で進んで行き、最後のDで、ああなるほどぉ~と納得する映画はけっこう古くからあります。 この手法を使い、かなりの効果をもたらした有名な作品で古いものは「逢びき」だと思います。 のちに「戦場にかける橋」や「アラビアのロレンス」など超大作を監督するデビッド・リーン初期の作品で、モノクロの大人の恋愛映画ですが、機会がありましたら、ぜひどうぞ。 はっとさせられるほど驚きと効果をもたらした演出が見事に決まっています。 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=298 フラッシュだけで言えばもっとも効果をあげた使い方をしたのは「質屋」という作品です。俗に言うサブリミナル効果をもたらしていまして、この作品がはじめて映画にサブリミナルを持ち込んだ作品と言われています。 ネタバレになってしまいますが、下記の紹介には出ていませんのでごく簡単に..... この映画はNYで質屋を営む孤独な男の話なのですが、現在進行形のものがたりのなかに、3コマ、6コマ、8コマと突然ほんの一瞬だけ???となんだかわからないカットが挿入されていきます。で、時間を追う毎にこのコマ数が長くなるので、観客は次第にそれがなんなのかわかっていくわけです。それがこの男の恐るべき過去であり、それがあったためにこんな性格の男になってしまっている、というのがはっきりする仕掛けになっています。 ラスト近くに、それが何なのかはっきりしっかり映された時には、ゾゾォ~としたもんでした。 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9998 なんだか長くなりましたので、このあたりで・・・
お礼
ありがとうございます。めちゃくちゃ興味を惹かれました。 「逢びき」「質屋」、観てみます。 「フラッシュ(フラッシュバック)」という語を教えていただいたことにも、感謝です。
- skip-man
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1.回想からのスタートで検索したけど,分らななかった。 2.自分の知る限りでは,黒澤明の「羅生門」も終盤からの回想でスタートしたと記憶している。 比較的最近では,「タイタニック」なども現在からの回想でスタートした。 現在生きている人が居る,災害や戦争作品は,この手の手法は少なくないと思う。 3.結末が分っていないと,本や映画を見られない人も居るので,無くていいとは思わない。 サスペンスでは,「ゴールデン・スランバー」「アフター・スクール」のように、一周すると視点が一変するのもある。
お礼
回答ありがとうございました。『羅生門』、観てみます。
すみません、 前の回答書き間違えてしまって、 どちらも後者のタイプです。 本当にごめんなさい。 よくわからないのに回答して、かえって迷惑かけてしまいました。 コメントは結構ですので・・本当にすみませんでした。
お礼
いえいえ。感謝はしてますが、迷惑はまったくしてません。ありがとうございました。
>「脈絡不明のシーンをオープニングにちょっと見せる」のは 「こんなことになってしまいました、そもそものことの始まりは・・・」 と語り始めるのとは全く別物 なるほど~。ちょっと違いますよね。 冒頭でそのシーンを観ても「意味がわからない」っていう感じですか。 前者のタイプだと他に「イブの総て」や「市民ケーン」なんかが思い浮かびますが、 それほど珍しくないのかも・・。 あまり参考になるような回答じゃなくてすみません。
お礼
>前者のタイプだと他に「イブの総て」や「市民ケーン」なんか >あまり参考になるような回答じゃなくてすみません。 とんでもないです。どっちも観たことないので、めちゃめちゃ参考になります。 今度観てみます。ありがとうございました。
そうゆう手法をなんと呼ぶかはしりませんが、 ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」もそんな風だったと思います。
お礼
なるほど、サンセット大通りですか。 死んだ主人公の独白で始まる「アメリカン・ビューティ」と似たタイプですね。 「脈絡不明のシーンをオープニングにちょっと見せる」のは 「こんなことになってしまいました、そもそものことの始まりは・・・」 と語り始めるのとは全く別物だと思ってましたが、 そう言われて見ると、後者が前者のルーツかも知れませんね、 というか、たぶんそうですよね。なるほど。ありがとうございました。
お礼
>これとは違いますか? 違うか違わないかを判断できないのですが、今度そういうつもりで 『イージーライダー』を見直してみます。 『ユージュアルサスペクツ』についてのご説明は、正直なところまったく共感できない (僕の映画脳では、さっき(冒頭)のあのシーンの、煙草吸ってたあのシルエットの男が、 この話で問題になってる肝心のその男だよな、というところまで理解が届かないため、 僕にとってはそもそもひっかけにすらならない)のですが、 なるほど、理解力の高い人に対してはそういう効果があるのかも知れない、という 知見を得られたので、有益でした。 「ある日どこかで」にも惹かれるので、観てみます。ありがとうございました。