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コーエン兄弟「バーバー」って何が面白い?

今日ビデオで、初めてこの映画を見ました。 カラー版で見たんですが、面白さがまったく、わかりません。 かなりネットでの良い評判を目にしていたので、期待してたんですが… 最後まで見るのが苦痛なくらい、退屈でした。 それで疑問なんですけど、 この映画が好き、面白いと思ってる人って、何が面白いんですか? もちろんこの質問には悪意はありません。 単純に、こういう映画を楽しんで見ている人ってどういう思考回路してるんだろう、って疑問なんです。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ojiq
  • ベストアンサー率41% (121/291)
回答No.1

 コーエン兄弟の映画は好き嫌いがはっきり分かれる傾向があるかと思いますが、コーエン兄弟の一ファンとしてお答え致します。  映画の舞台となっている1949年頃は、アメリカの高度経済成長期に当たるらしく、それを具体的に表現しているのが、主人公の妻の仕事〔デパートの帳簿係〕であったり、教会でのビンゴ大会であったり、戦争体験を英雄気取りで語る妻の不倫相手の上司であったり、高級カツラをかぶって得意げなセールスマンであったり、そのセールスマンの考えるベンチャービジネスであったり、真実などには全く興味がなく、いかに華々しく相手に勝つかだけを考えている弁護士だったり、死刑囚の手記だったりするのでしょう。  それらとは対照的に存在するのが、娘の弾くベートーベンのピアノソナタであり、伸びて来る髪を切り続けるという不条理で生産性のない床屋という仕事なのだと思われます。何にでも意味を見い出さなければ気が済まず、昨日よりは今日が発展していなければ生きている気がしない高度化された経済社会にあっては、ベートーベンの音楽や床屋の仕事は意味のないものと考えられがちです。  結局、主人公は、娘の弾くベートーベンの音楽に癒されつつもそれを数値化しようとして破綻し、床屋であることをやめようとして破滅するのです。コーエン兄弟は床屋こそ素晴らしい職業だと言っているのだと思います。  主人公の独白、妻の不倫、それをきっかけに起こる殺人など、フィルム・ノワールの要素を取り入れた作品であり、主役のビリー・ボブ・ソーントンの風貌などは、ハンフリー・ボガートやフレッド・マクマレイを思い起こさせ、1940~50年代のムードをうまく伝えています。

その他の回答 (1)

回答No.2

「バーバー」、モノクロで観ました。 面白かったです。 しかし、質問者さんが言われるように どこが面白かったのかと聞かれると、答えに窮します。 「ここが面白い」というところがありませんから。 ちなみに、面白いところがなくて、つまらないと判断する映画は もちろんあります。 今年、劇場で観た映画で言えば、 「幸せの教室」はつまらない映画でした。 トム・ハンクスとジュリア・ロバーツという豪華キャストでしたが。 一方で、どこが面白いのか説明できないのですが 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」はいい映画でした。 人がどう判断するかは知りませんし、気にもしません。 私が一番好きな映画は「2001年 宇宙の旅」です。 しかしこの映画、たぶん10人中7人は 「最後まで見るのが苦痛なくらい、退屈」な映画ではないかと 常々思っております。 この点「バーバー」と似てますね。 自分の思考回路は、もちろん自分では分かりません。 ある映画がなぜ面白いのかは説明できません。 回答になっていなくて申し訳ないのですが、 このあたり、非常にデリケートで回答が難しい問題ではないか? と、回答させて頂きます。 「バーバー」をつまらない、と判定する人は多いのではと思います。 質問者さんの「どこが面白いの」という評価もありだろうと思います。

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