明治以降、中央集権国家の強化のためにも 江戸時代に引き続き 東京中心に国家を運営してきた。国家を運営する人材として東京大学をトップとするヒエラルキーを築いてきた伝統は、それは、ちょっとやそっとでは、崩れない。トップにいた人材が,次代を担う人材の登用に自分の後輩を厚遇するのは、人情というもの。特に、国家の関係は東大が 独占してきた。一方、一歩下に見られた 官営の払い下げの 三井や三菱等の民間大企業は、慶応大学がその多くを占有してきた。だから 今でも 慶応大学の就職率は 高いのはその伝統によるもの。 東大医学部も 大学教育の中で最大限の国家予算を付与されてきたから 先端の医療機械や人材が集まるという流れの中にあったのである。 しかも採用される人材は少数とくれば、今でいう偏差値は、当然高くなる。 世間ではこれが最高学府というレッテルを張っているのです。 充分な予算と設備と人材がいれば、当然 その学会でも運営を牛耳ることになります。 東大の先生にオベンチャラ言わなければ学会で干されてしまい、遠くのへんぴな 大学に流されてしまいます。下手すれば、教授になれず 助教授(准教授)のまま人生を終わらせます。つまりは、東大には、逆らえないという社会の成立です。 つまり、彼らも あわれな サラリーマン根性を持たなければ 経済的にも 名誉的にも恵まれない事になります。 勿論、世間的には、京大や阪大は優秀な人材が集まり、中には アメリカの権威ある大学に留学し、そのまま大学教授になる人や 大病院の医師として 活躍している人も多くいます。 日本にいる限り、東大だけが人生ではありませんが、学閥は、厳然として 存在し、東大閥と慶大閥に分れるともいわれます。 特に 東大や 京大は 現場でオペをするよりも、研究畑に進む人が多いと聞きます。 あなたが どの様な医師になりたいかで、進むべき大学が変わるでしょう。偏差値だけで選択するのは、危険です。 しかし、権威ある分野の大学を選ぶのは、必要です。 道は 違いますが、司法試験に合格して 検事なる つまり国家権力の中に身を置くなら 矢張り東大でしょう。 しかし、同じ司法試験を受けても 弁護士になるなら 慶大や中央大学で 目的は 充分達成できます。 先ずは、しっかりと、目標を具体化することです。漠然と医者になると言う以上に こういう形の医者(教授か・大病院勤務か 開業医か それが日本かアメリカか?)になるという具体的なイメージをしっかり持ってください。 目標・目的のある人生は、強い。頑張れ、受験生。