ANo.3再
>どの程度の危険度でしょうか?少なくとも内戦中の時の情報でもいいので教えてもらえるとありがたいです。
あくまでも1998年のものですが、当時の治安に関する情報です。
(余談ですが、この時、日本の某大手新聞の夕刊は「いなくなった日本人」と題して「スーダンからは日本人は誰もいなくなった」と報じていました。しかし、私はいました。)
街では、
・アラブ系、アフリカ系に係わらず、人々は大変に人柄がよく友好的で、親切で、混雑する市場の中でも危険を感じたことはまったくありませんでした。
・ただ、路地裏にはアルカイーダ(イスラム原理主義過激派)が集まっている場所が随所にあるらしく、地元の人が「あの店へは近寄らない方がよい」などと教えてくれ、たしかに遠くから見てもそれらしき雰囲気が伺えました。地元の人やタクシーの運転手の言うことを守っておれば問題は無かったです。
・夜間も人通りの多いところならまったく大丈夫でした。ラマダーンに入った日は、ホテルの近くの公園で物凄い料理をご馳走になりましたよ。暗いところや人通りの少ないところを避けるのは、どこの国でも同じことですね。
(余談ですが、「戒厳令などが出されている国は、旅行者にとっては安心」というのが私の持論です。なぜなら、軍隊や警察による警戒が徹底されており、凶器の所持や悪いことをするスキが極めて少なくなるからです。)
砂漠では、
・街と同様、良い人々が多いです。
・ただ、場所によっては異宗教者の立ち入りを拒むところがあって、私も村人に取り囲まれたことがありました。タクシーの運転手が収めてくれましたが、村に立ち入る時には必ず長老の了承を得ておく必要があります。これも、旅行者にとっては基本中の基本ですね。
ホテルでは、
・ハルツームヒルトンに宿泊していたのですが、大使館員の宿舎として使っている国もあって、ホテル全体を武装した兵士が護衛していたので安心感はありました。が、その必要があるのか!と考えると緊張しましたね。
・入国して次の日に空港閉鎖になってしまったのですが、セキュリティーマネージャーがとんできて「何かあったらここへ電話してくれ」と携帯電話番号を知らせてきました。これも、安心感と緊張感が同居することになりました。
その他
・ホテル以外ではクレジットカード、T/Cはまったく使えず、使えるのは現金だけでした。T/Cに至ってはホテルでも使えませんでした。現在はどうなっているか分かりませんので調べてみてください。ATMなどの導入も進んでいるかも。
クレジットカードも、世界的カード会社のものでプラチナやゴールドが必須です。
私の場合、空港閉鎖による足止めで現金が底をつき、クレジットカードのワンデイペイメント(毎日決済)システムを活用し、かかる費用は全てホテル費用で落とせるようにして毎日カード決済をしたのですが、プラチナやゴールド以外ではこれができませんでした。幸いAMEXゴールドを持っていたので助かりましたが、危ないところでした。ただし、1決済当たりUS$2,000が限度でした(クレジット会社によってはUS$1,000。ちなみにホテル宿泊費は一泊US$350=ジュニアスィート)。
(余談ですが、CITIBANKのハルツーム本店へ出向いてT/Cの現金化、日本からの送金などいろいろと交渉したのですが、良い方法はありませんでした。国連の経済制裁を受けているということは、こういうことなのですね)
現在を想像するに、
・政治的危険性は低下。ただし再発と背中合わせ。
・犯罪は増加
と、いうところでしょうか。
この国の旅行者向けの情報は極めて少ないです。経験者から、できる限りの多くの情報を収集してください。
私も、殆ど情報無しの状態で自分の経験のみを頼りに実行したのですが、遺跡、砂漠、動物、草花、街、村、人々、すべてが「見どころ」ばかりでした。
お礼
>>戒厳令などが出されている国は、旅行者にとっては安心 なるほど、そういった視点もあるのですね。 スーダンも候補に入れつつ調べてみようと思います。 色々と丁寧に教えていただき ありがとうございました。