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ショパンの言葉

http://blogs.yahoo.co.jp/connie_kako31/38873611.html このページにショパンの言葉が引用されています。 「フレーズの終わりで、コンマやピリオドにあたるところは必ず弱くします」 とありますが、どうしてこのように弾くのですか? フレーズの終わりは締めくくりとして、むしろ強く弾いたほうがよいように思うのですが。 あと、 「メロディが高くなればクレッシェンドで、低くなる時はデクレッシェンドで弾きます」 これはもっとわかりません。 どうしてこう弾くのですか?

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回答No.2

「フレーズの終わりでは・・・弱くします」はなんとなくわかるとして、 「メロディが高くなればクレッシェンドで、低くなるときはデクレッシェンドで弾きます」 というのは、ピアノを弾く時の常識からは外れています。 ピアノの鍵盤は高音域になるにしたがって軽くなり、したがって同じ音圧で演奏すると どうしても耳障りな音が出てしまいます。 だから、大抵のピアニストは高音部を弱音に近い音で演奏するのが一般的ですが、 これはあくまでも、今現在主流を占めているウィーンスタイルの場合です。 ウィーン学派のピアニストが、高音部を非常になめらかで微妙なタッチの弱音に近い音圧で 演奏して非常に素晴らしい演奏をしていることから、 世界中がそれを真似し始めたのではないかと思うのですが、(イタリア学派の教本にも高音部は 弱く弾けと書いてあります)こと、ロマン派に限っていうと、どういう演奏の仕方が一番良いのか はっきりしていません。 思うにこれは推測ですが・・・クレッシェンド、デクレッシェンドというよりは、 高音部は、すこし響く音で・・ということではないでしょうか? 音圧の高い大きい音・・というのではなく、ピアノの鍵盤を押した後の、後音をより印象的に 余韻を残した感じで響かせるという意味でショパンは言ったのではないかと思うのですが・・。 後音を気にして演奏する事は非常に難しく、プロのピアニストでなければなかなかできないことです。 大抵のプロのピアニストは、この後音をきれいに処理してタイミングよくきれいに切って 音が濁らないようにします。しかし、ロマン派においては音のつぶ立ちがよすぎてしまうので 特に高音部では少し余韻を残すくらいのほうがきれいに聞こえるのかもしれません。 反対に、低音部ではロマン派らしくない低い音をできるだけ濁りのないよう後音を短く切って演奏する。 こうするとロマン派らしい印象の、まとまりのある演奏になるのではないでしょうか。 いずれにせよ、普通のクレッシェンド、デクレッシェンドと同じ意味ではないと思います。

  • gldfish
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回答No.1

>フレーズの終わりで、コンマやピリオドにあたるところは必ず弱くします これは自分の見解ですが、ポイントとしては「曲の終わり」ではなく「フレーズの終わり」となっている点ではないでしょうか。「フレーズの終わり」というのは当然そこで終わってしまうのではなく、「次の展開に繋がる」一種の「始まり」です。そこで「チャンチャン♪」と終わらせてしまうと、曲の流れが止まってしまったり、次の展開が尻つぼみな印象になってしまうということもあるのではないかと思います。 ということで、そういう指示でもない限り、基本的には「フレーズの終わりは、次の展開を感じさせるよう、控えめに」ということなのではないでしょうか。 ショパンの時代の音楽というのは、縦のかっちりした硬い形式のバロックや古典の音楽とはもうたいぶ異なり、次の時代(ドビュッシーや現代音楽等)に繋がる、ある程度柔軟な趣の音楽でもあるので、「フレーズのつなぎ」の部分をより自然に‘感覚的’に処理することが求められるのは必然なのかもしれません。 >メロディが高くなればクレッシェンドで、低くなる時はデクレッシェンドで弾きます これはどんな楽器の演奏にも言える基本的なことですね。 高音部は、低音部よりただでさえキツく響き、さらに他の音にも埋もれにくく浮き上がりがちになります。なので、例えば同じmpで指定されているのに、全ての音域を同程度の‘物理的強さ’で奏でると、当然より高音部は聴き手に大きく聞こえてしまい、より低音部は小さく聞こえてしまいます。 勿論、曲調に合わせて意図的に抑揚を付ける場合はいいのですが、「聴き手が感じる音量」は、少なくとも「音の高さ」に左右されてはならないということですね。