基本的に「親知らず」と言われている歯は、過剰歯です。もともとは歯として機能していたのですが、人間のあごが小さくなったため、ちゃんと成長することができません。
多くの場合は歯肉に埋もれたり、あるいは斜めに生えてくるため、虫歯の原因となります。
5歳のお子さんの場合は、親知らずになるよりも歯並びが悪くなることの方が心配です。狭いあごの敷地面積に入りきらない歯が生えようとするため、不ぞろいな歯になってしまいます。
歯列矯正をすることもできますが、お金がかかる上に、矯正器具をつけていることでいじめられたりすることがあるので、歯列矯正をするよりは過剰歯を抜いてしまった方がラクかもしれません。
日本では八重歯をかわいいなどといいますが、欧米では悪魔の歯として忌み嫌われています。
また歯並びが悪いということは、親が子の歯の健康に関心がなかったということですので、あまり育ちがよくないと判断されたりもします。
欧米の富裕な家庭では子供のうちに歯列矯正を行ない、美しい歯並びを持っていることが一種のステータスにもなっています。
いずれ抜かなくてはならない歯なので、歯並びが悪くなる前に抜かれてはいかがでしょうか。
ちなみに私は親知らずが4本とも歯肉の中に埋もれており、しかも水平に生えていたため、1本抜くのに4時間もかかりました。
まだ虫歯になっていませんでしたが、親知らずは虫歯になる可能性が極めて高いそうです。
もう一つの方法は、いっそ過剰歯を抜かずにあごの骨を大きくするという手もあります。
まだ5歳で男の子なのですから、固いものをどんどん食べさせてあごを鍛えて、過剰歯をちゃんと生えさせるわけです。
実際、親知らずが4本ともちゃんと生えている人もいます。ただ女の子の場合、あごが大きくなってしまうのでお奨めできませんが。