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大阪橋下氏の提言:小中学校の留年に関する考えとは?
- 「義務教育で本当に必要なのは、目標レベルに達するまで面倒を見ること。子供のためにもなると思う」(産経ニュース)という橋下氏の考えはもっともで、学校現場としてはわかってはいるけどできないんだよな・・・という耳の痛い話であるとも思います。
- もし仮に、橋下氏の意向が最大限反映されて実現するとしたら、「大阪の子どもの学力は本当に目標レベルに達するのか」という疑問が生じます。また、学力レベル以外の観点からのメリット・デメリットも考えられます。
- 小中学校での留年というのはほとんど例がないため、具体的な予想をすることは難しいかもしれませんが、保護者の視点や社会人の視点から、留年制度の導入による影響について考えることが重要です。
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橋下氏の発言の意図が、たとえパフォーマンスであったとしても、別の狙い(例えば飛び級)であったとしても、 どちらにせよ、「聖域」をなくし、庶民が考え付かないような発想で提案してくれるのは良いことだと思います。 それをもとに、こうやってネット上でも議論がされているのですし。 結果はどうあれ、考えてみる、というのは良いことかな。 個人的には、「かなり低いレベル」のみ留年させる、というのであれば賛成です。 親としても納得できると思います。 テストの点で言うと、国語も算数も、ほとんど30点とか40点とか。 来年度挽回できるチャンスよりも、ついていけなくなるだろうことが予想されるからです。 けれど、 テストの点で言うと、大体50~70点くらいをさまよっているような感じの場合は、 来年度がんばれば80点くらいとれるようになることだってよくあります。 そういう場合は留年させない方がいいでしょうし、親としても、留年させられては その子が挽回するチャンスを奪われたようで、たまったものではありません。 結局、留年することによるデメリット(人間関係等)は、個人差こそあれ、あるのです。 そのデメリットと、「来年度挽回できそうか」という可能性とを天秤にかけ、学校と保護者が話しあえればいいのでしょうけれど… 実際には、「みんな進級」している現状で、「じゃあ留年します」というのはなかなか勇気のいることですよね。 だったら、質問者様が書いたような基準を設け、それに達しない子は、「仮留年」のような制度を設ければよろしいかと。 で、1か月くらい、上の学年と下の学年を行き来して(通級)、「体験」するんです。 特別支援に入るときだってそうですよね。 いきなり明日からとはならず、「体験」で通級する場合だって結構あります。 それと同じように、例えば「仮留年」になった3年生は、4月に一応4年生になる。 けれど、4月の間は、国算だけ、3年生の教室で受けます。 5月になったら、親と学校が相談して、4年生に戻るもよし、3年生でやり直すもよし、4年生に在籍しつつ国算だけ3年生で受けるもよし… そんな風にしてはどうでしょう…。
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- leaf88
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小中学生に留年・退学制度があるアメリカ在住のものです。質問者さんの設定にほぼ近いと思います。尚、我が子は日本の学校とアメリカの学校の双方を経験していますので、それを踏まえた個人的意見を。。 まぁ、ひとくちにアメリカといっても、日本だって地域によって違うようにこちらも地域・学区によって違いますし・・ 日米それぞれにおいて「いいな」と思うところと「ちょっとな」と思うところがありますが。 総合的な意見としては留年制度は賛成です。 ただ今の日本の教育現場そのままの状態での導入は反対です。 はっきりいって教師の仕事が多すぎです。私は教師の仕事の主たるものは勉強を教えることだという考えです。他のかたもおっしゃっていますが、生活に関することは本来家庭で面倒をみるべきです。その部分まで教師が面倒をみなければいけない現況、そのくせして深刻な部分にはノータッチ。 こちらはというと、私が把握できている限りですが基本的に家庭生活に関する部分はタッチしません。栄養などの健康管理などは以前よりは介入してくるようです。でも基本は「学校およびクラスのルール」に基づいた指導です。 教師は絶対である、とか暴力はNGとか。 さて、当の子ども達ですが、やはり「留年」はすごく意識しています。親としては指導しやすいですね・・(^^;) 我が子の場合は転入時に言語の問題があったため1学年おとしての入学をしています。クラスのほとんどが我が子より1歳年下です。ですが年上もいるようです。おそらくどこかで留年しているのだと思います。 でもこちらのママさんは「ひとまわり年上」と分かると必ず「なんで?」ってきいてきます。言語の問題、というと納得します。他に多いのはいわゆる「早生まれ」の子は小学校入学を遅らせることが結構ありますので、そういう理由でちょっと大きい子、というのもめずらしくはないです。 少なくとも小学生の段階において「留年」はよほどのこと、ですね。 学校や教師としても留年児童の発生はマイナス評価となりますのでかなりケアはしていると感じます。 我が子の地区では、小学校は基本的に担任制ですが算数と国語はクラスを超えてレベル別の授業体系をとっています。できる子はどんどんハイレベルなことを学べ、ついて行けない子はとにかく底上げに集中できています。(それでもついて行けない子はいますが) これは算数に限り日本で通っていた学校(公立)でも同じでした。 ちなみにこちらの中学では担任制ではなく大学のように各教室を移動していきます。ひとつの教科でいくつかのレベル分けがされていて、時間割は個人個人で違い、入学時に1人1人にアレンジされた時間割が配られます。そのクラスのレベルを満たすと上のクラスに学年途中で変わることもできます。 傍からみた感じでは、1回の留年だと受け入れる(=クラスメイト)側はそれほど気にしないようです。ただ2つ3つ年上の子がいると、浮いてしまうようですね。そこまでの子はたいてい他に問題おこして退学なのだと思いますが転校していってしまいます。反道徳的な行為は退学につながります・・。 そういう子はどんどんレベルの低い学校にうつっていき、ますます学校環境が両極化していってます。州統一テストの結果が各学校で公開されており、親はそれをみて学校(=居住地)を選びます。評価がよい学校のある地域には自然に人があつまるので住宅市場価値はあがります。結果、収入があればよい学校にいける、低所得は学校環境のよくないエリアにとどまる、という悪循環ではあります。さらに所得ある家庭が多ければ税収入もあり予算もとりやすく、かつ寄付も集まったりしてさらに学校環境が潤います。。 親としてですが、小学校入学の時期は留年に前向き、低~中学年はやや消極的? じゃないかな、と思います。中学後半(8年生以降)ですと、各学年での成績が大学進学に影響してくるのでまた違ってきます。また高校などでは一定以上の成績をキープしていないと部活動に参加できなくなり、たとえ花形選手であろうと、です。だからとりあえず学年をすすめる、よりは留まってでも底上げ~という考えは少数派ではないと思います。 こちらでは経過よりも結果に重きをおいていると感じています。そういう気持ちの切替が必要かな、とも思います。 何事にも新しい取り組みには混乱がつきもので、変遷期はとくに大変かと思います。一貫した強い指導力のもとトップは現場をまとめ、現場は「でも」「しかし」ではなく「では、こうやって対応していこう」というのも必要かと思います。それはその先にある「各家庭」も同じであると考えます。そのためには明確な方針や指標は必要でしょう。「モノ」ではなく「人間」を育てていく場ですから慎重にならざるを得ない、失敗はできない、という思いはあるでしょうけれど。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アメリカの教育事情と比較してのご回答、とても参考になります。 『日本の子どもたちに起こっている問題が、アメリカで少し前に起こった問題と似ている。 そのため教育政策も過去のアメリカの政策と似てくる・・』ということが多々あります。 そういう面では、今後の「最低限の学力をつける」という目的で アメリカのような留年の形式・「単位」をとる形の義務教育など政策を転換していくのも 今後日本でも増えていくのかもしれませんね。 橋下氏も 教師や学校関係者がそれぞれ明確な役割分担をもって子どもにあたる かつ、かなり割り切った(ドライな)関係を子どもたちと構築するような アメリカ型の教育政策をめざしているのかもしれませんね。 ありがとうございました。
- pantaron_
- ベストアンサー率22% (213/960)
私は「反対」です。先ほど、別のカテの同様な質問にも同じように答えました。 「留年」があるなら「スキップ」もできるべきだと思います。 留年した子が1年下の学年と学習すれば「できて当たり前」ですが、一度学習したこと0から学習する子と一緒に教える先生は結構大変だと思いますよ。 それに対するフォローはあるんでしょうか? また、クラス内で「学力が一定レベルに達しないもの」を「留年」させるなら、「ある一定以上のレベル」にある子は1学年上の授業を受けてもいいと思います。 わかりきっているつまらない授業を受けるのは「できる子」にとっては苦痛でしょう。それに、「できる子」に合わせるのか、「平均の子」に合わせるのか、「去年留年してきた子」に合わせるのか、授業ごとの達成目標はどこになるんでしょうねぇ。 具体的なことは全然見えてこないんですけど。 大阪の学力低下の問題は学校だけの問題でもないと思いますよ。 基礎学力検査で上位の秋田や福井は「早寝早起き」や「家庭学習の習慣」が身についているからと言われていますよね。 家庭の教育力も底上げしないと、1点だけで底上げしようとしてもバランスが悪いだけですも。多角的な視点がないと。
お礼
ご回答ありがとうございます。 『一度学習したこと0から学習する子』では、 私なら前者には定着を図るためのプリント・問題をもしくは教えあいの活動を。 後者には通常の授業を行うかなと思います。 同じクラス内ででもぎりぎり両立できるレベルかなと思います。 飛び級に関してもその通りですよね。 ある程度、クラス内の年齢に幅がないと、留年した子が自然でいられないですし。 授業ごとの達成目標はどうなんでしょうか・・。 学校ごとに少しずつ異なる評価規準を、どこまで適応させるのか・・ 私も具体的なことはまったく見えません。 最後に、家庭の教育力についてですが、 No1さんのお礼にも書いたとおりで同じように感じている方がいらっしゃって よかったです。 橋下氏の留年提言は、そういた家庭の教育力も学校の責任になるのかなと恐れています。
- Parinne
- ベストアンサー率7% (14/187)
本来の学校は入学より卒業を厳しくするべきなのですが、日本は正反対になっています。 学力の向上を中心とした学校の存在意義という観点であれば、基本的には賛成です。 但し、勉学以外の点においては仲間はずれになるとかあるかもしれません。 現状のようなメンタルの弱いゆとり世代ですと、不登校は確実に増えるでしょう。 結局は、所謂「落ちこぼれ」に対する措置とコストと効果が理に適うかどうかです。 過去にあった養護学級と似たような、もしくはそれ以上の専門家が必要でしょう。 橋下氏の意見は、「学力を上げるために学校としての責任を果たす」という一点において のみ正しいです。但し、正しい事と善い事は全く別次元です。こういう事は、最終的に 住民投票で決めるべきだと思います。 あと、個人的には小学生に留年はキツイと思うので中学生からの方がいい。 それに留年を視野に入れるならば、6-3-3制を改訂する事まで考えなければならない。 ただ、日本の教育戦略の無さは半端ではない。公的な教育機関をそこまで信用できない。
お礼
ご回答ありがとうございます。 正しい事と善い事は全く別次元、まさにその通りだと思います。 留年=「学力的についていけない子(いわゆる落ちこぼれ)に対応するため」 と考えるのならば、別のより善い方法を探すほうがいいのかなとお話を聞いて 思いました。 現状の人手・設備・時間では、ついて行けない子を取り出して目標レベルにまであげる というのは難しい・・・というかほぼ不可能ですね。 どうしたものでしょうか・・・。
- Nishiyori
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初めての回答です。 よろしくお願いします。 当方は、大阪では、ありませんが賛成です。 当方の小学校は全国統一模試では 大阪市よりしたとのことです 同じ市の中にあって 小学校で成績があまりに違う様なのです。 子供達や親が悪いのか? それとも学校が悪いのか? 教科書を飛ばす学校が 真面目に教えている学校より成績のうえで 勝てる訳が無いと思っています。 学校側は言います。成績より心の成長が大事と そうかもしれませんが 進級した後基礎を飛ばされ できていない子供は ついていけず、とてもかわいそうです 授業中、トイレに立ちそのまま遊ぶ子供達が多いのも問題です。 家庭で教える事はやります。 学校で教えなければいけない事は先生に頑張ってもらわないと 子供達の為になりません。 社会で困らない為の前に 高校、大学受験でかなり困る事になると思います。 そうならない為にも 危機感を持つ為に必要だとおもいます。 当然、留年の多い学校にはそれなりに教師陣の責任も問われなくてはいけないと思います。 今の小学生が大人になる頃には より多くの知識を必要とした社会になると思います。 学校で習う事よりも 社会で積んだ経験も評価される様になると思います。 しかし、基礎学力はどの様な仕事でも 不可欠だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね、社会で困らないためにも、 基礎的な学力は身につけさせ、卒業させるべきだと私も思います。 一つお話いただいた 『家庭で教える事はやります。 学校で教えなければいけない事は先生に頑張ってもらわないと』 ということをきちんとやることが、実際のところは難しいのかなと思います。 極端な話、『家庭で教えてほしいことがちょっと・・・』という子 が3人クラスにいたら、それだけで他の子に影響があります。 きちんとしたご家庭からすれば「早くなんとかしてください」 担任からすれば「そんな生活態度のことまで学校に押しつけられても手が回りません」 生活態度がちょっと・・・という子のご家庭からすれば「知りません」 ということがありえます。 そのため、そういった子がちょっとでも多い地域は、学力面以前に生活面で どうにもならなくなることがあるのではないでしょうか・・・。 授業中の立ち歩きがある中でまともな授業ができるとは私も思えません。 日頃問題行動を注意してばっかりでは、カリキュラムを進められるとも思えません。 逆に言えばですが、今勤務している学校はしっかりとしたご家庭の多い地域なので 私がかなりへっぽこな授業をしても子どもたちの学力は身につくんですよね・・・。 基本的な生活態度(基本的なしつけ)の指導も含め 学校で責任をもたなくてはならないのでしょうか・・・。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね。最終的には、子どもたちを監督する最終責任者の「親」と 子ども自身が納得する形で進級を考えていきたいですね。 橋下氏の考えをベースに、学校現場の状況を踏まえてアレンジすると、 回答者様のような「仮留年」「体験」の形がベターなのかなと私も思います。 今多くの学校で行われている、算数を習熟度別に二つのクラスに分けるなどの 「習熟度別学習」をより発展させた形になるのかなと予想されますね。 (この場を借りて) たくさんの視点からのご回答ありがとうございました。 たいへん迷いましたが、学校の現状に即して考えられたNo5の方にを ベストアンサーに選びたいと思います。 今後もよろしくお願いいたします。