こんにちは
歯をけずらないといけない理由はNo.3の回答の方の通りなのですが、神経を抜いても歯自体の強度は変わりませんので、極力削らないでおかれることをお勧めします。 今回 自費で4万円ですよね。 歯1本の価値は100万円といわれていますので。
以下 エビデンスをつけておきます。
(1)Are endodontically treated teeth more brittle? J Endod. 1992 Jul;18(7):332-5.Sedgley CM, Messer HH.
によれば、生活歯と根管治療歯との間では、穴あけ剪断強さ・硬さ・破折に必要な負荷に有意差はなかった。この結果は、歯内療法が原因で歯は脆くならない事を示唆している。
つまり『歯は、神経を取ったからといって脆くはならない』
(2)Moisture content of vital vs endodontically treated teeth. Papa J, Cain C, Messer HH. Endod Dent Traumatol. 1994 Apr;10(2):91-3.
によれば、生活歯と神経を取った歯の含水率には有意差はないとしている。枯れ木になりますって誰が言ったんだろう?!
⇒「抜髄した歯も、生活歯も、破折のしやすさは変わらない」のかな?
しかし
(3)On cantilever loading of vital and non-vital teeth. An experimental clinical study. Randow K, Glantz PO. Acta Odontol Scand. 1986 Oct;44(5):271-7.
によれば根管治療した歯は生活歯に比べて痛みを感じる負荷のレベルは2倍以上であった。この結果は、生活歯と神経を取った歯では歯根膜(歯にかかる圧を感じる繊維)に何らかの器質的な変化があることを示している。
つまり『神経を取った歯に関しては、咬みすぎることがあるので、負荷がかかりやすくそれが割れることにつながる可能性がある』
(4)Resistance to fracture of restored endodontically treated teeth. M. Trope et al EDT 1985
によれば、ポスト形成をしただけで、元の歯牙よりも半分以上も破折抵抗性が落ちている。
つまり、神経を取ると歯が脆くなるといわれていたが、実はそうではなく、根管治療後にピーソーリーマーなどの回転切削器具などでポストホールを形成していたことが問題だったのである。
⇒抜髄 及び それに伴うポスト形成措置 により
「抜髄した歯は生活歯より、破折しやすい」?
お礼
とても分かりやすい説明、早々にありがとうございました。パソコンの調子が悪くて返信が遅くなってしまいました。すみませんでした。歯をよくみたら残っている歯の部分は周りだけでその周りも一部削られていました。なので3分の1も残っていないような気がします。真ん中はごっそり削られていますので。根っこの治療を始めてから三週間ぐらい痛みがあり、今二ヶ月たちましたがたまに痛いような気がします。あまりけずってないので痛みがあるとの歯医者の説明でした。これでもっと削れば痛くなくなるといっていたのですが、本当でしょうか。二ヶ月たってからいきなり自費診療のことをいわれて本当に迷っています。他の医院に治療途中の歯の相談をするのにも抵抗があります。素人の考えではなるべく残せるなら残した方が良いかと思っていたですが削ってしまっても問題ないのですか?医者は自費診療なら金色の丈夫なものがはいるのでもちが全く違うと言っていました。ご解答よろしくお願いいたします。文章がわかりずらくてすみません。