ネタバレを含めて書かせていただきます。
ドラクエの1から3までは、ひとつのシリーズ物として一番よくできていると思います。
小学生時代に、リアルタイムで遊んだ事もあり、たいへん印象に残っていることもあるんでしょうが・・・。
当時の感動を思い出しながら、作品の流れを追ってみると、こんな感じです。
ドラクエ1で、プレイヤーは伝説の勇者ロトの子孫として竜王を倒すことを王に依頼され、冒険の旅の末にアレフガルドに平和を取り戻します。そして、エンディングで主人公は自分の国を探すために旅にでます。
そして年月が流れ、ドラクエ2悪霊の神々で、プレイヤーはドラクエ1の主人公が新たにつくった国の王子として登場し、大神官ハーゴンを倒す旅にでます。その途中で、同じロトの末裔を仲間に加えて、懐かしのラダドーム城や竜王の城(ドラクエ1の舞台)などを通りつつ、旅を続けます。
そして、大神官ハーゴンを打ち倒し帰ろうとした時に、黒幕である破壊神シドーが現れます。
サブタイトルの悪霊の神々の意味が、伏線としてここでいきてきます。
で、いよいよ最終章となるドラクエ3そして伝説へ・・・が発売されます。
プレイヤーは魔王バラモス討伐の旅に出たまま帰らぬ人となった父オルテガの遺志を継ぎバラモスを倒す旅に出ます。ドラクエ1、2の主人公は伝説の勇者ロトの末裔なのに、3でのプレイヤーはオルテガの息子という形でストーリーが始まります。勇者ロトの名前なんてこれっぽっちもでてきません。
そして、ゲームの舞台も前2作とは何のつながりもありません。
旅を続け、魔王バラモスを倒し、城に凱旋したプレイヤーを待っていたのは、大魔王ゾーマの登場ともうひとつの世界の存在でした。
で、プレイヤーはそのもうひとつの世界へ旅立ちます。プレイヤーがたどりつた場所は見覚えのある場所です。そう、そこはドラクエ1の舞台でもあったアレフガルドです。その土地は、ゾーマにより陽の登らない暗黒の世界となっていました。
ドラクエ1のおさらいをするように、ゾーマの城へ乗り込み大魔王ゾーマを倒した時、陽が登り真の平和がおとづれるのです。
しかし、それと引き換えに主人公の生まれた世界との空間の繋がりがなくなり、帰れなくなります。
プレイヤーは、ラダドームの王にアレフガルドに伝わる伝説の勇者の称号ロトを与えられます。
ここで初めて、ドラクエ1、2で名前の出てきた勇者ロトが自分(ドラクエ3の主人公)だったと明らかになるのです。
「そして伝説へ・・・」のサブタイトルは、この事を表していたとここまでプレイして初めてわかります。
文で書いちゃうと、たったこれだけの事なんですが、当時小学生だった自分には新作がでる度に、ゲーム内容の進歩もあったし、長い年月をかけた壮大なプロジェクトなもんで、妙に思い入れがあるんです。
アレフガルドの謎とは、ドラクエ1や2ででてきた、アレフガルドに平和を取り戻した勇者ロトが自分だったということじゃないでしょうか?
ちなみに、ドラクエ3で光の玉をくれた竜の女王が自分の命とひきかえに産み落とした卵が、ドラクエ1の竜王だという設定があったり、ゲーム中ではでてこない設定もたくさんあるそうです。
補足
ネタバレOKです!! 初めて知った事もあって、 本当にびっくりしました!