義家族に密かな仕返しではないですが、密かな「見返し」をしました。
私の妻は、5町分(約1万5千坪)近い田畑を持ってる関東地方では比較的大きめな農家の3女です。
結婚にあたり、妻の父親から「片親の貧乏人には嫁に出せない」と反対されました。
私の父親は、私が20歳の専門校生の時に60歳の若さで急性心不全で急死しました。
ですから、片親と言われても実感はなかったですが、妻の姉2人は立派な家柄の所に嫁いでましたから、私の家が貧しく見えたのでしょう。
それでも、妻は義父を説得し続けてくれました。
その姿に2人の義姉と義母が加勢してくれたお陰で義父は渋々ながらも結婚を認めてくれました。
私は、長男ですから実母と同居を望んでましたが、妻は躊躇なく嫁いで来てくれました。
しかも、嫁いで来た時は私の弟が23歳の独身だったので、妻にとっては義母と義弟との同居です。
結婚して3年目に次女が生まれたことで、独身の弟は気を利かせて家を離れて独り暮らしを始めました。
それを不憫に思ったのか実母は、私達夫婦が弟を邪険にしたように思い込み、嫁と姑の関係が険悪になり掛けましたが、弟が「俺も嫁さんが欲しくなったから独り暮らしを始めた」と説得して実母も納得してくれました。
しかし、実情は家の間取りが悪く住み難かったのです。
そのような状態でしたから、妻の実家では私は肩身が狭かったですが、妻が頑張ってくれたお陰で、結婚12年目にして私達夫婦にしては立派な2世帯住宅を新築する事が出来ました。
このことを一番に喜んだのは、妻の父で上棟式には紅白餅やお菓子類と硬貨類を派手に撒いて祝福してくれました。
この家を建てた後は義父の私に対する態度と、実母の妻に対する態度が明らかに変わりました。
そして、この家で「素直に育った」娘2人も嫁いで人並みの家を建てましたが、この時は義父が喜んだように私も娘の父親として嬉しかったです。
要するに、我が子が自力で家を建てられることは一人前に成長した証しだから親は安心出来るのです。
ちなみに、私の次女夫婦は社宅住まいを5年間ぐらい我慢して住宅資金を貯めて、総額4千万円の注文住宅を3年前に建てましたが「ニトリの家具」を幾つも利用してます。
ですから、アナタも仕返しではなく「見返す」という根性で、義家族に「見直される」ような嫁になれると良いですね。