不自由への第一歩ですか・・・。
基本的にGPSでの速度計測は現時点では正確性に欠けるはずです。GPSはSAがオンでも位置情報誤差が10m単位で発生することがあります。そのため、日本ではFM波などから情報補正を行うD-GPS方式が主に用いられています。
これはFM放送局や基地局がD-GPS信号に対応し、それらの電波が受信できなければ、機能しないため、地域によっては正確な測量に支障が生じます。まあ、今後日本の静止衛星である「みちびき」が活用されるようになれば、全国で数センチ誤差程度の精度の高い処理が出来るようになりますが、現時点ではみちびきも、1機運用となるため、食による信号途絶が発生するケースが地域によって年に何度かあります。
次に、相手を特定する方法ですが、この方法では常に無線で警察などと信号をやりとりしなければなりません。GPSは米国防総省の位置情報システム(衛星名:NAVSTAR)を活用したもので、20以上の衛星のうち3つの信号をキャッチし、そこから情報を受け取り3点測量を行うものです。
GPSそのものには、双方向で大量のデータをやりとりする機能はなく、微弱なGPS信号を受け取るだけなのです。
そのため、双方向で交通管制と信号をやりとりするには、携帯電話などで情報をやりとりしなければなりません。しかも、違反はその瞬間を証明する必要があるため、リアルタイムに・・・運転者も特定できなければなりません。何故なら、運転者は免許を挿入した人ではないかもしれませんし、免許証が正しくなければ、相手を正確に特定できません。
そのため、スピードガンとオービスによるカメラ撮影方式が現在は主流となっているのです。
さらに、携帯などの信号帯域を用いるなら、携帯会社の登録や月々の支払いが生じると共に、今でさえも不足している電波帯域がさらに枯渇する恐れもあります。また、専用の新しい電波帯域を準備し、それらの情報通信設備を路上全域に作ると、莫大な費用と、期間が必要になります。まあ、スマートカー構想としてそういう運用は検討されていますが、全く実用化される目処が立たないのは、この投資コストが話にならないクラスで、しかも全ての車がその機能を持たなければ意味がないという理由があります。
4つ目に、既に回答があるように個人情報をどのように扱うのかが、問題となります。
まあ、これは現実としては上記に比べて大きな問題ではないかもしれません。違反を犯した人だけを特定する仕組みを設け、常時での監視はできない仕組みを築くことが出来れば良いのですからね。
今や個人情報は電子データで保存されているものの方が多いですしね。6~7年前のパソコン並みの情報処理能力と、大量の個人データを携帯電話で持ち歩く時代ですから、一般の多くの人がどこまで理解しているかは分かりませんが、悪ささえしなければ、特定できない仕組みを作ることは、法律の改正などをしなくとも今や簡単なはずです。後は、セキュリティをどのように保持するかでしょう。
将来的な視点で見ると、短期ではまず不可能でしょう。中期でも今後日本の財政は2020年代中盤までに最悪期に向かいます。そのため、こういった予算を付けるとなると、既に年金などの制度を廃止するなど、福祉の全面切り捨てでもして、経済優先にしない限りは、無理でしょう。
まあ、政府が最悪期を脱することが出来れば、そこから成長戦略の一つとしてそういった管理も検討課題になるかもしれません。
お礼
ありがとうございます。 問題は山積みですね。