Linuxのほうが低価格で実現できるといえばできます。
ただ、メンテナンスについてはLinuxを理解した人が複数人欲しいところです。
また、アプリケーションをどう考えるか?これは重要でしょう。
たとえば、単なるファイルサーバーで「WMPでこの共有フォルダーの動画を見てください」ならば
単にSambaによるファイルサーバーを建てれば充分でしょう。
これは、NASでも充分なところです。
Linuxであれば、RAID1やRAID5などを、ハードウェアに依存しないカタチで構築できます。
mdドライバーやmdadmの使い方を理解すれば、ノートPCの内蔵HDDとUSB-HDDを組み合わせて
RAID1を構築することも理論上可能ですし、そのHDDをサーバーPCに繋ぎ変えて
そのままRAIDボリュームのデータを読み書きすることもできます。
でも、RAID1搭載のNASくらいは、それほど高価でもないのです。
ただ、NASで高速なものは限られてくるようです。カタログ値が常に出るかは未知数で
価格コムやAmazonなどのレビューを注意深く読む必要があるかもしれません。
現場から帰った人が、サーバーに動画を移す作業が早く済むためには
速いに越したことはないでしょうが…ここはサーバー用PCとして作られた
PowerEdgeの内蔵LANチップが優秀であることを期待して、Linuxサーバーを建てたいとこです。
(具体的なチップ名が不明ですが、LANチップには華奢で高負荷で落ちるものもあるのです)
MediaTombなどを使って、DLNAを介して動画を再生できるようにするのであれば
わりと手軽に、スマートフォンでもサーバーの動画を再生できるようにできます。
ただし、動画の保存形式によっては、閲覧側の手間がかかりますし…
さまざまな保存形式を、サーバーで変換するシステムを構築するにはちょっと技術力が必要です。
また、図面などはDLNAでというわけにはいかないので
やはりSambaは必須となるでしょう。
Sambaのサーバー構築は、素直ではありますが
設定項目が多いといえば多いのです。
最小限の設定でも動くようにはできますが…
セキュリティへの配慮、実際の転送速度の向上を考えると、面倒な場合があります。
私自身は、クライアントにWindowsを使わないので
面倒くさくなって、ファイルサーバーは全部nfsで済ませています。
ですから、Samba設定の現状は知りません。もう3,4年はいじっていないと思います)
nfsのほうが、UNIX系OSでは古くからある、シンプルな技術なのですが…
クライアント側とのソフトウェア/ハードウェアの組み合わせによって
Sambaのほうが速くなることもあれば、遅くなることもあります。
私の環境では、IO-DATAのRAID5NAS製品のSambaサーバーが
LinuxのSambaクライアントから、まともな速度で動作せず
また不安定だったということもあって…
"RAIDへの保存"という用途を、LinuxサーバーでのRAIDに切り替えました。
現在はハードウェアの強化もあって4wayRAID5、GbE,4コア2GHzのサーバーで
Read 100MB/s,Write 40MB/s程度の速度が得られています。
(この程度は、どのディストリビューションでも可能で、うちはUbuntu10.04LTS)
ただ、それだけ電気代はかかっているはずですし
電力効率が低いとされるPentium4系のシステムを使うなら
もう少し、考えることは複雑になるかもしれません。
まぁ、WindowsサーバーでRAID5を利用することになったりすると
後から、省電力のサーバーに切り替えようということになっても
RAID1ボリュームをそのまま繋ぎ変えて運用ということができないので
そういう荒業裏技を使うという場合には
Linuxの柔軟さが活きると思います。
でも、Linuxを日常的に扱うくらいのスキルが無ければ
ぶっつけ本番でサーバーを建てるのは無謀だと思います。
お礼
お礼のご連絡が遅れて恐縮です。 私もネットや図書館などへ出かけて関連書籍を見てきましたが Linuxは奥深いですね、日々の勉強とまずは触れてみないと始まらないと感じました。早速、社内で私も含めたグループで検討いたします。 ※この様なPCスキルは独学で身につける物でしょうか?当社にも小さいなが ら PCに詳しい人が居るのですがLinuxは使った事がないみたいです。 検索すれば大まかな内容は把握できるがやはり活きたご意見が参考になります。