私も、光ケーブルにはトラウマがあるので(笑)、電線派です。
Philips 社の TDA1541A-S1 という DAC (Digital Analog Converter) チップを用いた DAC の音に惚れ込んで Phlips/Marantz CD80 から同 CD95 と愛用したのですが、アンプを Marantz PM94 から DAC 内蔵アンプの Phlips DFA10000 (Marantz PM99SE の Black Finish バージョン) に乗り換えた際にレーザー・ディスク・プレーヤーが欲しくなって CD95 を手放し、Phlips/Marantz CDV600 を購入しました・・・CDV600 の DAC は気に入らない音がする Bit Stream 型でしたが、光出力を DFA10000 に導けば DFA10000 の TDA1541A-S1 を使えると踏んだわけです。
結果・・・あまりの音の悪さに付属していた $30 の光ケーブルを Audio Quest 社製 $200 の Quartz ケーブルに替えました・・・でも硬いし、芯が細いし、高域は耳障りだし、音が悪すぎる!。
ショップやサービス・センターの仲の良い技術者達に相談しているうちに「DFA10000 の光入力はおかしいぞ! 使われている Motorola の光レシーバ・チップは設計ミスなんじゃないのか?」という情報がアメリカのマニア達の間で飛び交うようになり、遂に私は CDV600 の光出力を Audio Alchemy 社の DTI (Digital Transmission Interface) という製品でパルスを打ち直して同軸出力に変換してから DFA10000 に導くようになりました。
光接続は「電気を光に変換」したものを光ケーブルで伝送して再び「光を電気に変換」することから 2 個の変換チップを通ることとなり、この変換チップはエラーを生じて音質を劣化させる可能性があるという弊害しかないものですので、私にとって $2500 (日本の PM99SE では 33 万円) もする DFA10000 の光接続に裏切られた事件はトラウマになってしまいました(笑)。
光伝送は電波障害 (電磁障害) に非常に強く、極めて高周波の信号を伝送できることから強力な電磁波を浴びる可能性がある超高速デジタル信号の伝送には向いているのですが、たかだか数十 kHz や数百 kHz のデジタル・オーディオ信号を伝送する限りはきちんとシールドされた電線以上のメリットを得ることはできず、2 度の変換を介して接続するデメリットの方が大きいと私は受け止めています。
・・・というわけで光出力しか持たない機器からデジタル出力を得る場合は致し方ありませんが、同軸出力があるのであれば同軸出力を用いるようにし、光出力も可能であれば同軸出力に変換してから接続した方が変換チップを 1 個しか介さないことになって有利だろうと思います。
また、同軸接続であれば RCA Pin ケーブルを使えますので壊れにくく、プラグが壊れても数百円でケーブルを交換できます。
お礼
ありがとうございます。確かにそのように心がけて扱えば、壊してしまう危険は減るかもしれません。参考にさせて頂きます。