>何だと思いますか。
まず、
人間として生きるということは―――。
肉体の重さを持つということ。
呼吸をするということ。
喉から空気を震わす声が出ること。
身体(からだ)を切れば血が流れるということ。
叩かれれば痛みを覚えること。
居眠りをすること。
お腹がすくこと。
走ると風を感じること。
悲しくて涙が落ちること。
すれ違う知人に何気ない会釈をするということ。
家族と暮らすこと。
水の冷たさを感じること。
空の青さに見入ること。
咲き誇る花を手にとってみたくなること。
太陽の光に温もりを感じること。
わが子の寝顔を見つめること。
叫ばずにはいられなくなること。
知らない人に出会えること。
予感に胸を震わすこと。
不思議な出会いに驚くこと。
嘘をつくこと。
いさかいに巻き込まれること。
なぐられること。
他人を恨むこと。
そのつもりなく、誰かを傷つけてしまうこと。
目をかけていた人から裏切られること。
大切な人と別れなければならないということ。
孤独を感じること。
お酒をくみかわすということ。
人を愛するということ。
老いるということ。
夕陽が沈んでゆくのをじっと見つめるということ。
この地球上の世界は、違いと、思いがけない事件に満ちた、予想のつかない世界。知らないことばかりの世界だから、予感に満ちた時を送ることができるのだし、すべてを新しく知り、味わい、吸収するために生きることが可能なのが人間。
さて、
人生とは―――。
その予感のなかで自らの必然をいくつ引き受けて生きることが出来るのかへの「未知なる挑戦」としてよいのではないのでしょうか。「想像の限界は創造の限界」として、どれだけの自らの内にある想像力を駆使して、どれだけの実行力を発揮できて、どれだけの創造を果たすことができるのかに時間というものを使って挑戦していくのが人生。曲がりくねってもいいじゃないか、転んだっていいじゃないか、いつも昨日とは違う今日、今日とは違う明日の「自分の再発見」の繰り返しを経験をするために生きていく。
もともと人間とは自分に成長があった!と感じられたときが一番嬉しいと感じるものとして造られているもののようですし、常に自らの経験値のアップを目的として人生という時間を使って、三食マンマも美味しく食べて生きてみるのではないのでしょうか。
最も不思議なのは、どなたの人生をとってみても、同じ人生は何処にも、一つも存在しないこということです。全てがオンリーワンのその人だけの人生となっていることも、まことに面白いことだと、私はそう思っています。
与えられた自らの環境の、そこから出発して、そこから何を感じて、何を得て、何を学ぶかも、どうして生きるのかも、すべてはオンリーワンのものとなっており、どの人生をとってみても、全ての人がその人だけのオンリーワンの必然性を生きており、そこがまことに面白い点だと…そう想わずにはおれません。
>人生に必要不可欠なこと
よって、それは、ありとあらゆる経験。
人生の最後には、「多くの、すべての自らの経験にありがとう」と言って、その経験値を自らの宝として、去りたいものです。
お礼
参考になります。 ご回答ありがとうございました。