とある医大生の回答です。分かる限りのことを回答いたします。難聴には伝音性難聴と感音性難聴があります。あなたの場合はおそらく生まれつきで耳の解剖学的な構造には問題がないと思われるため感音性難聴の方だと思います。耳は外から伝わってきた音(空気の振動)を鼓膜でとらえて、蝸牛(渦巻管)というところで電気的なシグナルに変えて神経を伝い、脳で私たちが普段感じる音として情報処理されます。感音性難聴の場合は振動を電気的なシグナルに変えて神経に伝える経路で何か異常が生じているため、シグナルが脳にうまく伝わらず音を認識できない病態です。神経領域は現在の医学ではなかなか治療困難な領域で感音性難聴も根本的に治す方法はありません。しかし、補聴器で音を大きく拾って伝えることにより人によっては多少効果があります。あとはどうしてもどうにかしたい、ということなら人工内耳を手術で埋め込むという方法もありますが、健常の耳の聴力に近くなるとは言い難いです。物心ついたときから聞こえないということですので、少し聞こえるようになったとしても脳が右耳から入ってくる音情報をうまく処理できず、長きにわたる訓練が必要な時があります。なにはともあれ、難聴にかなり困っていて悩んでらっしゃるみたいなので、難聴専門の耳鼻科にかかることをお勧めします。滋賀県の大津にある瀬田耳鼻科の先生は自身も難聴に悩みながら医師になられた先生ですので、難聴に理解が深いと思います。ちなみに伝音性難聴は耳から鼓膜までにある外耳道、鼓膜など器質的に障害がある(傷がいったり、弱ったりする)難聴で、パチンコなど大音量の環境下に長時間いると起こる難聴です。