いちおう私立文系的発想の抜けない方のために補足しとくと、スケールの違いはたとえば、東大法学部400人に対し早慶の法学部にはそれぞれ1,000人超(2.5倍)もいるとか、そんなレベルではありません。
建築の場合は、一学年につき、東大60人、早稲田100人超、日大は三学部に一学科以上あるので、楽に780人を超えます。実に国立の13倍以上。これで教育レベルを同等に論じられるわけがない。受け皿となる業界の幅が広い電気や機械系とは違うのです。言葉は悪いがブロイラーにしか思えない。力を入れているのはわかるけれど、入れ方が間違っている。こと建築においては、日大は『教育とはいえないビジネス』をしている、と思う。
私立で建築を考えるなら必ず憧れる早稲田。それとの難易度の落差が激しいので、「早稲田に行けなきゃ名の知れた日大でいいや、簡単だし」と易きに流れるひとの多いこと。勘違いして入学し、ぼんやり過ごし、鼻息だけ荒くなる卒業生が気の毒というか自業自得というか。日大卒であるがゆえに軽くみられることだってあるというのに。
また、「有名建築家の8割が東大と京大と早稲田」だなんて嘘っぱちです。確かに明治以降、そして戦後も建築界は東大と早稲田が引っ張ったのは事実。京大はそうでもない。しかし「芸能界は吉本とジャニーズで席巻されている」とか「甲子園球児の半分はプロ入りするなら巨人にと思っている」とかいうレベルと一緒。そもそも「有名建築家」と「無名建築家」の境界ってどこにあるのか。
質問者さんには、少しでも上を目指してほしいです。理系ならできれば国公立を。大学は就職のための道具ではありません。