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現在は男女平等・男女同権だと思いますか?
あなたはどう思いますか? 男女平等・男女同権は果たせているのか、中途であるとすればどこまで果たせているのか、それとも果たせていないと思うか、あなたなりの考えをお聞かせ下さい。
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ZeldaLinkさん、締め切らずに待っていて下さって有難うございます。 ZeldaLinkさん、私を覚えておられますか? 先の私の質問「日本は女尊男卑の国と思っている方に伺います。」http://okwave.jp/qa/q6800300.html では、2回に亘り、率直且つ素朴な疑問をぶつけて頂き、大変参考になりました。 上記の私の質問でも、さらにその前の私の質問 「男尊女卑大国 日本!その実例を教えて下さい。」 http://okwave.jp/qa/q6777769.html でも多くの方が、今の日本は女性の方が優遇されている、女性専用車やレディースデイのようなものがあるのに、男性にはそういったものがない、仕事でも女性だからと楽な仕事を割り振られる、女性だからあまり責任を問われない、などと主張されましたが、私がベストアンサーに指定したgood-failureさん(No.10)が指摘されたように、こういった表面的な「女性優遇」により特別扱いすることこそが、女性差別の表れであり、差別を更に助長させるものだという意見もありますよね。 さて、今回のご質問にある「男女平等」・「男女同権」の進展状況ですが、法制上は、「男女雇用均等法」制定以来、色んな障壁が取り除かれ、大分進展してきているのではないかと考えます。 しかし、問題は、依然として社会に女性に対する偏見・差別が多いことが、大きな障壁だと考えます。 いい例が、日経ビジネス2011年7月28日号に出てますよね。 河合薫の新・リーダー術「なでしこ報道で露呈した“ニッポン”の未熟な女性観 ~男性社会の自覚なき“刃”が女性を働きにくくする~」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110726/221679/?rt=nocnt 凱旋帰国したなでしこジャパンに投げかけられたインタビューでは、肝心のサッカーのことはろくに聞かず、「結婚したいですか?」、「彼氏はいますか?」、「将来、子供は欲しいですか?」 といった質問ばっかりだったとか 。以下本記事から引用しながら、私のコメントも付けます。 「そこには、『サッカーは男性のスポーツ』、『女性のゴールは結婚』、『女性ばかりは大変』といった価値観が見え隠れしている。」 女性は、早々に妻や母としての役割ばかりを求められて、社会で活躍したくてもその意欲を萎えさせるような、周囲の無理解な言動に翻弄されることが多いようですね。そうした中で、妻として、母として、一通りのことをやった上で、更に、最高のアスリートとして、或いは最高の社会人として社会に認められるためには、男性の何十倍も努力しなければならない、ということがよくわかります。 「日本は世界的に見ても、女性が「結婚すると仕事を離れる」傾向が顕著である。・・・厚生労働省が発表した男女共同参画白書の2011年版によれば、20~24歳の日本の女性の労働力率は71.9%で、各国を上回っているのに、30~34歳では逆転し、68.0%まで低下している。」とか。(スウェーデン87.8%、ドイツ76.4%、米国74.4%) 「・・・以前から、日本は結婚適齢期から子育て期に労働率が下がる「M字カーブ」という現象が問題視されているが、いまだにその状態は改善されていない。 」 「多くの会社で出産休暇や育児休暇が取れる制度が整い、結婚しても、出産しても、仕事が続けられる仕組みは出来上がっているのにもかかわらず、なぜ、多くの女性たちが、結婚や出産を機に辞めてしまうのか? なぜ、M字カーブがなくならないのか? 」 「・・・それは、『結婚は?』、『子供は?』、『彼氏は?』と、なでしこジャパンのメンバーに、容赦なく質問を浴びせたように、『仕事と家庭の両立は難しいでしょ』、『子供が小さい時は、母親は一緒にいた方がいいよね』などと、あたかもそれが“常識”のごとく浴びせられる言葉。『やっぱり辞めた方がいいのかなぁ』と本人の気持ちを萎えさせるような、何気ない一言や態度ではないだろうか」、とこのレポートは畳みかけます。 「男と女は、同じでない。生き方にも、考え方にも違いがあって当然である。だが、『自分のやりたいこと』が、性差によって阻まれることは、あってはならないと思う。」・・・これがレポートの結論ですが、私も全く同感、男女いや個々人の違いを認めた上で、均等の権利が保障されることが真の「平等」だと考えます。 近代のフェミニズム運動の方向性には2つの潮流がありました。 一つは、「男と女は生物的に違う。体力も違う。又、女性ならではの細かい心遣いややわらかさに確かにある」、だからそうした「女性の特性」を家庭でも、社会でも積極的に利用し、男性との違いを強調していこう、という「差異の原理」 もう一つは、いや、むしろ女性らしさを捨ててでも、「男性並み」に働いてこそ、はじめて認められる、だから、遮二無二男性並みに、権利を勝ち取ろうという「均等の原理」(この言葉は専門書とは違うかもしれませんが一応下の文献を参考にしました。 ・吉澤夏子「フェミニズムの困難~どういう社会が平等な社会か~) 「男女平等」や「男女同権」とは何かを考える時もこの両方をバランスよく考える必要があると思います。即ち、「性差」という日本語に相当する2つの英語を使い分ける必要があります。 1.ひとつはいわゆるsex(セックス)です。これは生物的性(差)です。この部分では「差異の原理」を認め、尊重し、積極的に「女性らしさ」、「男性らしさ」を認めてもいいと思います。よく話題になりますが、「男女高校生が同室で着替える」などというバカげた行動はとる必要がない訳です。 2.もうひとつは、gender(ジェンダー)です。これは、役割としての性(差)です。この面では、その役割を固定せず、もっとお互いにクロスオーバーすべきです。「男は仕事、女は家事」といった固定的な役割意識を見直しや、男女にかかわらず、その人に合った役割、仕事などを担えるようにする。特定の職業(業種・職種)への男女の相互参入を図る、などといったことです。 又、中には、上記1の「生物的性」という概念で捉えても、なお「男性的な女性」や「女性的な男性」が存在することも事実です。 究極的には、男性、女性という枠組みで、「(男/女は)こうあらねばならない」と決めつけるのではなく、あくまで個人個人の特性を尊重し、ひとりひとりの人権を守っていくというのが、真の「平等」だと思います。 そこに至るまでには、少なくても日本社会では、まだまだ遠い道のり(恐らく最低あと100年)が残っていると思います。
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- hyouhyou_to
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こんにちは そもそも男女平等に対する私の考えは 身体能力や向き不向きをお互い補い合ってこそ成立すると思うので 杓子定規な「男女平等」な考えの方がいらっしゃる限り まだまだ中途だなぁと思います。 男女同権に関しては、勉強不足もあり詳しくは申し上げられんませんが 権利ということであれば、不愉快な印象を受けた記憶がないので ある程度は果たせているのかな、と。 権利には義務も伴いますので、こちらもあまりにもきっちり線引きすることも何か無理があるように思います。
お礼
ありがとうございます
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