もう皆さんが答えを出されていますが、日本の客層もずいぶんレベルアップしたので、それなりの感動させる演奏でないとブラボーは出ないと思います。ただ、感動のあまり自然に声が出ると言うよりは、やはり「決まりごと」の面もあるので、それなりの「作法」があります。
昔、ミラノのスカラ座でオペラを見た時(今は亡きシノーポリの指揮で「西部の娘」を見ました)は、聞きしに勝る観客層の判定の厳しさで、高音を外したソプラノのアリアには本当に誰も拍手せず、冷やかな沈黙が数秒間続くのには参りました。まあ歌手とオケの方も慣れたもので、何事もなかったかのようにすぐに次の演奏に移るのですが・・。逆に見事に決まったアリアにはブラボーが出ますが「ぶらぼ~~~~っ!」ではなく「ぶらぼっ!」って感じで、日本語だったら「よっしゃ!」と言うイメージでしょうか。その後拍手が続きますが、それも数秒間ワーッと一斉に拍手したあとは見事にピタッと止まって、まるで拍手のタイミングを指示する指揮者がいるかのようなきれいな決まり方でした。
お礼
ミラノでコンサートを見たのですね。 高音を外したら一切拍手なしというのはなかなか厳しいですね。