斬新とは…?
ひとつ例を出して述べます。
ある旅番組で、炭を扱う鎌倉で商売している店が紹介されています。
ひらがなで『すざく』 と言う店名です。
この店の看板にある『すざく』の く の字が、行書体で書かれています。
日本語文字は本来縦に綴るので、行書で表現すると前の文字との流れでこの様にアヤがつきます。
なので、この様なアヤは縦書きでないと表れないのです。
縦書き行書で自然に表現されるアヤなのです。
すざく、の、ざの続きに、く、がきます。くを書くにあたり、行書の勢いついた流れと止めがこのアヤです。
そう考えると、横書きのこの看板のこの く の表現は不自然で、本来は有り得ないです。
成り立ち…を理解していない方がデザインした様に感じます。
そんな蘊蓄は無視してどこかの看板屋がひとつのデザインとして取り入れた……のでしょうね。
デザインした意図は鎌倉の何か風情あるおもむきと、和の雰囲気の炭から連想されるイメージを考えた時、この字体がしっくりきたのだと考えられます。
しかし、例えば格式ある伝統あるお店ではこの表現は使わない、有り得ないと思われます。
そんなかたっくるし~、古き伝統も守り、斬新さも求め認めていかないと芸術に進化はない、、と感じる方いると思います。……が、本来を考えると、わかる方にはわかるので、この様な看板のお店は品格問われます。
伝統、格式、風情など語るなら、京都もそんなイメージの地方です。京都にもこの様な横に書かれているけどアヤがついている店名、看板、屋号はある、と言われる方もいます。
京都と言うイメージに惑わされてはいけません。
京都だからと言っても、この様な文字の看板の店は、商売意識の高い新参者の店かもしれません。
縦に流れがあるので、アヤがつくのです。
く、の上にあるのがそのアヤです。
………ここまで読んで頂きありがとうございます。
上記の内容でも、今の時代、伝統は守りつつ、斬新さもあっていい……から、この看板も有り、と語る方、結構います。
私は、書道師範、仕事は美大卒デザイナー、と言う立場からの考えなのですが、なかなか伝わらないものです。
これを読んでくださったみなさんはどう思い考えますか?
語れる方、いらっしゃいましたら聞かせてください。
どうぞ宜しくお願いします。
お礼
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 <現在> 東京都 : 4票 北海道 : 1票 神奈川県 : 1票 福島県 :1.5票 岩手県 :0.5票 京都府 : 2票 山梨県 : 1票 愛媛県 : 1票 長野県 : 1票 長崎県 : 1票 私の事前予想(北海道・京都・沖縄がbest3?)とは大違いの展開です・・・ それぞれの切っ掛け・理由・思い出があって47都道府県、その全て集大成して魅力的な日だから当然かも