ん~んん、フィアット500D(御指摘のフィアットは500シリーズの2代目で、500D~Fが正式名称です)も捨て難いし、2CVも上げたいところですが、既に出ちゃってますね。
>欧州小型車の中でいちばんどれが好きですか?
それではワタシは、ベタですがオリジナルのミニということで。
>理由も併せて書いて下さい。
ん~・・・操縦性と乗り味、そして『実用性』とスタイリングかな?
※よく『ゴーカートのよう』と形容されるミニの操縦性は、ま、確かに『ピョコピョコのクイックイッ(?)』でゴーカート的ではあるんですが、操舵後の横加速度とヨーイング角加速度のバランスは、ゴーカートではなく英国製スポーツカーの伝統的文法通りです。
このヨーイングが明確に感じられるクラシックな旋回フィーリングは、横加速度の応答性のみがやたら強調された近代の『スポーツ・ハッチバック』では到底得られません。
※路面のペイントのモリ上がりさえ伝えるハードでダイレクトなハンドルとサスペンション、ビリビリとした3ベアリングOHVのエンジンの振動、後方に流れ去る舗装のブツブツが見えるほど低いアイポイントなど、フィーリング上の特徴もクラシックなリアルスポーツカーそのものです。
※アクセルとブレーキを同時に踏んでしまう、レーシングカーの様なタイトなペダル配置、足に干渉するシフトレバー、ドライバのコントロールを拒絶するかの様な特殊なドライビングポジションなど、このクルマは『安楽』『容易』といった言葉とは無縁であり、チャレンジに満ちています。
※そして『実用性』。
ミニと同傾向の乗り味と言うと、ワタシが知る範囲ではケイタハム7かジネッタぐらいしか思いつきませんが(モーガンはミニよりずっと高級で上品な乗り味です)、ミニには大のオトナが4人乗れ(勿論余裕は全くありませんが、ハメ込まれる様にキッチリとオトナ4人が座れます)、耐候性の高い実用的な屋根とサイドウインドウが付き、荷物も載せられます。
真の意味で硬派なクラシックスポーツカーと実用車の妥協点がこのクルマ、という気がします。
※最後にスタイリング。
今日では、ミニのスタイリングは『カワイイ』という評価だけが目立ちますが、かつてバッディスタ・ファリーナ(フェラーリのデザインで有名な、ピニンファリーナ社の創始者)をして『これ以上手を入れるところの無い、完璧なカーデザイン』と言わしめました。
英国車には、ライレー・ナイン、ベントレー“ビッグシックス”、ロータス・エリート、ジャガー・Eタイプクーペなど、自動車デザイン史に於いて審美的に特に秀でたカーデザインが多数存在しますが、実はミニもその系譜の1台と言えるでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 ミニがお好きなんですね。 私も好きですが中身がちょっと。 まあ古い設計の車ですから仕方ないですが。