Q/AthlonXPってどんな特徴があるんでしょうか?
A/Pentium3やその改良型となるモバイル仕様のPentium Mと同じような(全く同じではない)構造を持つCPUです。
RISC86命令ユニットを採用したRISCベースのx86互換プロセッサで、インテルのμ86命令ユニットと互換性があります。開発元はAMD(Advanced Micro Device)と呼ばれるメーカーでインテルに次ぐプロセッサメーカーとなります。このメーカー製品は価格対性能が優れており、このメーカーがなければインテルのCeleronは登場せず、Pentium4も今よりずっと高いままで推移したであろうことから、ユーザー側へのこのメーカー参入による功績は高い。
Athlonは同時に9つの命令を発行できるSIMDと、Alphaに使われたEVバス(EV6)を採用することで最大400MHz(200MHzのDDR)というシステムバス(FSB)を提供できるのが特徴のプロセッサ群の最新版です。ベース技術はK7となります。99年に出荷が開始されたAthlonシリーズを拡張し、Enhanced 3D Now!命令ユニット(SSE互換)の搭載と、改良型キャッシュの搭載。400MHz-FSBの採用。最大2,2GHzで動作しPentium4-3,2GHz相当に匹敵する高精度なCPI処理能力を誇る演算子構造が特徴です。(AthlonXP-3200+の場合,3200+は周波数ではなくPentium4と比較したときの性能相対値のことでモデルナンバーと呼びます)
Q/使用用途にもよると思うのですが、どんなPCに向いているんですか?
A/低価格で高性能な能力を求めるユーザーには受けていますね。別にどの目的で極端に性能が高いということはないですね。プロセッサ構造上の違いからベンチマークと呼ばれる負荷テストでは確かにIntel系プロセッサとの差が整数演算と浮動小数点演算で変化が生じますが、実用上ではモデルナンバー当たりの差はほとんどないため、よほどのゲーマーや利用用途を限定した使い方をしなければ、個人利用では価格の差ぐらいでしょう。
(自作なら相性もある)
一般にAthlonはPentium3と同じく整数演算に高い性能を発揮します。オフィスワークなど整数演算比率の高い2D系処理およびビジネステストでは高い性能が発揮できます。(一部ゲームも含むが、ゲームの種類による)
対して、3D系、マルチメディア系ではインテルのプロセッサの性能が高くなる。これは、IntelのNetburstと呼ばれるプロセッサ技術が、マルチメディア処理でよく使われる浮動小数点演算に最適化されているためで、その反面整数演算は周波数当たりで低下しているため。
ただし、モデルナンバー(AMD)と周波数(Intel)とを比較した場合であり、同じ周波数では圧倒的にAthlonXPが高速になる。
ということです。
基本的に、この2種類はよほど性能を意識しベンチマークなどの負荷テストでちょっとでも高速を実感したい一般ユーザーでなければ、どちらを使ったからよりよい性能が得られるということはないですね。
2台のPCで一方がAthlonXP-3200+、一方がPentium4-3,2GHzで、同じソフトを動かしてもパーツ次第でAthlonの方が高速になったり、Pentium4が高速になったりします。本当に差はわずかであり、どちらでも周りのパーツ次第で生かしも殺しもできるわけです。
そのため、わずかな性能差を求め、同時に複数のソフトを動かしてもあまり速度が落ちないようにしたいならHyper Threadingを搭載したPentium4-2,4C/2,6C/2,8C/3,06/3/3,2GHzのいずれかを選ぶのが妥当。
そうでなく、高い性能と値段の安さを両立するならAthlonXPを選ぶ。
そして、やすくて性能もそれなりがよいならCeleronを選ぶという具合でしょう。
まあ、選び方は人それぞれですのであくまで参考に。
ついでにいえば、すでにAMDは時期主力プロセッサであるK8製品群(Hammer)を出荷しています。製品名はAthlon64となり、このプロセッサは64bitのプロセッサとなり、2GHz程度でPentium4-3,2GHzに匹敵する性能を誇り、まもなく出荷されるWindowsXP 64bit Editonと64bit対応したアプリケーションを使うことでより複雑な処理をより高速にこなすことができるとされます。(AthlonXPより古いプロセッサやIntel系の一般向けプロセッサ(PentiumおよびCeleron,Pentium Xeon)は32bitであり64bit命令に対応していません)
お礼
ちょっと、書いてあることが難しいですが、回答ありがとうございます。