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運動と鬱や首こりと神経伝達物質の関係について
- ジョギングをすると鬱の症状や首こりが軽減される理由
- セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、メラトニンなどの神経伝達物質の関与
- 抗鬱剤や安定剤、食事改善や睡眠改善など他の方法との比較
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心理士です。 私自身もうつで悩んでいますが、体調の良いときには散歩をするのがかなり効果的な気がしています。 一般に身体運動を行うことで、代謝機能や免疫機能だけでなく、脳のさまざまな機能が高まることが知られています。 たとえば、若者では反応時間が短くなりますし、語彙の学習も速くなります。 高齢者では、エアロビクス体操をすることで、情報処理の速度が速くなります。 プラーフ(von Praag,2009)のまとめによれば、次のような運動の効果があるといいます: 1.ニューロンの新生が盛んになり、認知機能が改善される 2.シナプスの構造の変化が生じ、伝達効率が数日以上にわたって上昇する「長期増強現象」が促進される 3.ニューロンの突起の密度が上昇し、新生したニューロンの成熟も早まる 4.脳全体の内皮細胞が増殖し、血管新生も盛んになる 5.脳の神経伝達物質システムが変化する。ランニングなどで、グルタミン酸作動系やモノアミン系が活性化され、抑うつからの回復が促進される などです うつ病の治療に対する運動の効用も、ヨーロッパでは古くから認識されていたといいます。 ベイビャクら(Babyaku et al.,2000)は、うつ病患者156名を、運動療法、薬物療法、運動+薬物併用療法の3つのグループにランダムに割り当て、4ヶ月にわたって治療研究を行いました。 運動療法は、週に3回実施し、その内容は、準備運動10分、自転車こぎ,ウォーキングまたはジョギングのいずれかを30分、クールダウンを5分でした。 運動の強さは、最大心拍数の70~85%としました。 抑うつ症状は、構造化面接、ハミルトン抑うつ尺度、ベック抑うつ尺度で評価しています。 その結果、治療集結時の快復率は、運動療法で60.4%、薬物療法で65.5%、併用療法で68.8%で、3つのグループの間に、その効果の統計学的な差異は認められませんでした。 ところが、治療研究を終了して6ヶ月後にフォローアップを行ったところ、薬物療法や、併用療法では、うつの再発率が、30~40%もあったのに対して、運動療法では10%未満でした。 つまり、運動療法は、うつ病の治療にも効果的ですし,再発率も低いということが明らかにされています。 この成果は、その後ももっと大規模なランダム化比較試験でも確認されています。 この研究は、英文による専門誌への報告ですが、次の新書にも詳しく引用されていますので、よろしければご参照ください。 村上宣寛(2009):心理学で何がわかるか.ちくま新書,\820+税 以上、ご参考までに。
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- d194456
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http://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%80%E8%84%B3%E3%81%AE%E6%B4%BB%E6%80%A7%E5%8C%96%E3%80%80%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E5%88%86%E6%B3%8C&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7ADBR_ja&redir_esc=&ei=p_28TY28AY-KvQPex7HMBQ 「ジョギング 脳の活性化 ホルモン分泌」で検索した結果です。 ジョギングは速さ4~6キロ毎時の時が一番効果的です。効能は検索結果で見て下さい。 古代のギリシアの時代から、憂鬱に成ったら散歩しなさいと言われているくらいに早足で歩くことが良い方法とされていました。 脳内ホルモンは色々出てきますので、各種のホルモンのバランスでも良くなるのでしょうかね。それがウツ病には一番良いようですから。 ジョギングの好きな人は、走るだけでウツ病を治していました。
お礼
色々と分かりました。 有難うございました。
お礼
詳しい解説誠に有難うございました。 運動療法のみをすれば再発率も下がると言うことですね。 今後の人生の参考になりました。 本当に有難うございました。