選択的夫婦別姓とは選択的夫婦同姓ですよね
選択的夫婦別姓とは選択的夫婦同姓ですよね
亀井静香大臣、またまた吠えてくれましたねえ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000034-mai-pol
永住外国人への地方選挙権付与法案と、選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案について「国民新党が反対する限り、この二つ(の法案)とも絶対に成立しない。私が『ノー』と言えば法案として国会に提出できない」ですか。
こういう亀井氏のキャラクターって個人的には好きなんですが、今度の件についてはどうでしょう。
前者はいいとして、なぜ夫婦別姓にそれほど嫌悪感を持っているのか納得できません。
「去年から殺人事件の半分は親子兄弟夫婦(間)の殺しになった。助け合って信じあって生きていく家庭は崩壊しつつある。そういう時に夫婦の名前を別々にするのがあるべき姿なのか」という理由は、どう見ても本末転倒です。
だって、夫婦同姓制度のもとでも家庭は崩壊しつつあるわけだから、別姓制度が理由で反対する必要がないことを自ら言っているようなものでしょう?
むしろ前近代的な同姓絶対制度が社会の通念に合わなくなってきしみだしたから家庭崩壊が増えたと解釈する方が説得力があります。
確かに夫婦別姓については賛否両論があり、ここのQ&Aでもずいぶん議論されていますが、概して夫婦別姓を望む人たちには、それぞれ切実な理由がある場合が多いのに比べ、反対の人は、亀井大臣のように、どちらかというと観念的・抽象的な理由の場合が多いような気がします。
ところで、この議論で見逃されがちなのはこれが「選択的」であるという点です。
別に夫婦同姓でも別姓でも構わない。それぞれの事情に応じて選択できるのならば、反対の人たちは同姓を選択すればいいだけじゃないでしょうか?
そして、亀井大臣のような考えの人たちが多数派ならば、夫婦別姓制度が社会に根付かずに廃れていくでしょうから、そんなに目くじらを立てて反対する理由がわかりません。
考えられるのは、昨年の定額給付金制度と同じで、反対してた人たちも実施されれば結局受け取った人が多かったのと同じで、夫婦別姓が選択できると、そちらが多数派になるのを恐れているからだとしか思えません。
夫婦別姓がいやな人は選択しなければいい、理由があって選択したい人だけができるというのは、選択的夫婦同姓制度でもあって、みんなが幸福になれるいい制度じゃないでしょうか?
蛇足ですが、もちろん、子供の姓の問題などクリアしなければならない点はいくつもあるでしょうけど、それは選択的夫婦別姓を基本的前提に議論すれば、必ずいい結論が出ると思います。
お礼
えっ!知りませんでした。できるとばかり…。 ありがとうございます。 無知ですみません。 あと「未届の配偶者」の件、参考になりました。 ありがとうございました。