市販薬と、処方薬では、使える薬品が違います。医師の管理下で使用する処方薬に比べて、市販薬では使える薬品に制限があるのです。
また、処方薬は、薬品の効果の判定が医師の判断によるので、副作用等の懸念のある薬も使えます。
花粉症は全身症状のあるアレルギー疾患ですから、飲み薬が根本的治療には効果的です。
ところが、「よく効く」という意味ではそう簡単ではありません。
「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」を止めるという意味では、市販薬の方が、効果的な場合が、多々あるのです。
医学的には治療になっていないが、「不快な症状を緩和する」といういう意味では、使える薬品を制限一杯に使用した方が効果があります。代表的な例が鼻づまり用のスプレーでしょう。アレルギー疾患の治療にはなっていないのですが、血管を収縮させて、鼻孔を広げ鼻づまりを解消する効果は抜群です。何度も使用すると血管が反応しなくなって、より酷いことになるので、治療とは言えない物ですが、とにかく一月ほど、頑張れば花粉の時期が終わるので、多くの人には結果オーライなのです。
このような身体によくない薬品の使い方は、素人の要望に応える市販薬だからできることで、医師の処方では使われません。(^o^)わははは・・・
一般的に、シーズン初めからきちんと治療するなら、医師の指導の下に処方薬を適正に使用した方が効果があります。
しかし、症状が酷くなってから、医師にかかっても、治療の効果が出るまでには時間がかかりますので、「医者で出された薬なんかちっとも効かない」と言うことになるようです。
こういう人は、少々身体がきつくても、市販薬で症状だけ緩和しておくと言うことが習い性になるわけです。
>>また、素人的には『鼻に直接スプレーする薬、目薬など直接、塗る薬』の方が『飲み薬』より効きそうな気がするのですが、そうではないのでしょうか?
アレルギー疾患の治療ではなくて、症状緩和を目的に薬品を使いたい人は、症状の出ているところに直接薬を塗る方法をとることを好みますが、アレルギー症状は身体の内部で反応しているので、飲み薬もよく効きます。
これは、症状の出方によって、薬の効果が違いますから、自分症状にあうのはどちらかを試してみる他はありません。
医者では、目薬・鼻薬・飲み薬を三点セットで出してくれますから、どれが効くかという選択的質問にはならないようです。
花粉症の症状と、40年以上付き合っている立場から言えば、市販薬で抑えているのは、結局素人治療ですから、長期に見た場合には、医者にかかって、自分に適合する薬を見つけるのがお勧めです。 お大事に。