女川町は入り江だったために、特に津波被害がひどいであろうと想定し、
原発の安全対策もそれを考慮していて、想定する津波を9mと設定し、
海抜14mの場所の建築していました。
また、海から少し離れた山側に重要設備を建設していたことも
被害を抑えられた理由であると考えられます。
一方の福島原発はというと、
海沿いであるにも関わらず、津波は最高でも6m程度であろうとの想定で
建築されています。
40年前の基準に沿ったものなので、当時の甘い安全基準のままであったことが
原因と考えられます。
最終防衛ラインであるはずの非常電源等の緊急設備が
その緊急時に使用不能になるという事態に陥った原因は、
津波で浸水してしまったために使用不能になったのですが、
あのチェルノブイリ原発事故でその非常設備の脆弱性が指摘されており、
福島原発でも同じような配置に非常設備が設置して有りました。
{原子炉の真下に循環用モーターがある等。}
チェルノブイリで指摘されていた危険性を
これまで対策してこなかった福島原発は
大変な欠陥を放置していた無責任な管理であったと認識しています。
第一第二とも言えることですが、
第二が落ち着いたのは運が良かったとしか思えません。
異常事態の後の対応も、数時間かかってやっと到着した
電源車のプラグが合わなかったこと。
一番大切なはずの電力確保を先送りにしたこと。
原子炉プラントの設計元であるGE・東芝・日立などの関連会社に
相談すらしなかったことが挙げられます。
{これは終息してから色々と明らかになると思いますが。}
まとめますと、
【福島原発】
浸水時の危険、老朽化を無視し続けた結果。 東電内で事故を収めようとした人災。
【女川原発】
厳しい地形による高めの安全基準の結果。
いまはまだ予断を許さない状況です。
はやくとも安定するまでに5年とも言われていますが、
なんとかがんばっていただきたいものです。
お礼
ありがとうございます。教えていただいたHPを見て勉強いたします。