地震と自粛
別のカテゴリで今回の地震による野球開催について意見を伺っておりました。なるほどとおもわせる回答が多くいろいろと考えさせられました。
買占め自粛、ガソリン自粛、輪番停電、救済物資の提供、物資輸送最優先。非常事態なのだから、少しの我慢も仕方ない。それでも文句を言う人もいるし、自分だけは関係なさそうな人間も五万といます。野球だけの問題ではない、過度の自粛を危惧する人も。
でも冷静に考えてみました。津波や地震による直接被害も原発問題も、原因は今回の大地震という点は同じです。だれかが悪いわけでもありません。しかし、原発はたまたま福島にあるだけで、「東京電力」の発電所ではありませんか?放射能対策にしても停電やそれにともなう不便も、本質は「東京電力の問題」であって、放射線被害地区の風評被害などはそれに付随するはた迷惑な2次・3次被害ではないでしょうか。東京電力管内の人ははたしてそれがわかっているのでしょうか?TVをみた。気の毒な人たちだ、少しの我慢もしよう。物資やお金の支援もして少しは自己満足。まったく本末転倒なことです。援助ではなくて責任をとらなければならないのでは?あなたたちのせいで今日も助かる命もまた消えていっているのです。・・・などとえらそうなことをいっていますが、私も「あなたたち」のひとりです。多額の補償費や補助目当てで原発を誘致した田舎にだって責任はあるとおもいますが。
でも「絶対安全でクリーンな発電所」だから、誘致したといわれれば、国も東京電力もなにもいえないでしょう。そんなに安全ならお台場をもう少し埋め立てて、そこにつくればいいとおもいます。でもそんなことはありえないでしょう。ニュースでも出てきますよね、東京電力の職員および「作業員」が今日も入っている、と。原発ジプシー、世の中にはわかっていても言ってはいけないことも多いですよね、これからガソリン車が無くなっていって、電気自動車が増えていくとしたら、その膨大な電力はどうやってつくりだしていくんでしょうね。排気ガスのないきれいな世界。だけど光あるところに影はある。だれかが危険を買い取っていくしかないんでしょうね。なんだか悲しいですね。やっぱり大きな観点でみるとどこぞの都知事がいったように「天罰」がきているんでしょうか。