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こんなコードありますか?
ふと思ったのですが、 C-D-EやC-C#-Dなどの構成音を持つ和音にコードネームってつけられるんですか? 僕のギターの師が、どんな和音にもコードネームが付けられると、かつて言っていた気がするのですが、 自分でもいろいろ転回してみましたが、コードネームは付けられそうにありません。
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>僕のギターの師が、どんな和音にもコードネームが付けられると、かつて言っていた それはそのとおりです。 他にもあるとは思いますが、私の場合は C-D-Eは、「Cadd9」、C-C#-Dは、「C-9add9」とします。 C-C#-Dは、「Dm7M7/C」でもよいでしょう。 コードの基本は、キーがあって、それに基づくダイアトニックスケールがあり、そのスケールの各音の上に奇数番目の音を積み重ねるというのが、近代和声の仕組みです。 ですから、「キー」という概念から派生していないコードはほとんど使い道がありません。 C-D-Eは、C-E-Gという構成音のコード「C」があり、「第五音は省略できる」という約束に基づき、「G」を除外し、それに9番目の音、すなわち「D」を加えたという解釈です。 このコードが、「トニック機能」、すなわちキーCメジャーの場合の「主和音の役目」としてなら、「Cadd9」としますが、キーが「Fメジャー」だというのなら、このコードは「ドミナント」すなわち「F」コードを呼び出すのが仕事の「属和音の役目」となりますので、それなら、コードネームは「C9」です。「C9」構成音は、「C-E-G-Bb-D」ですが、「C9」の後には「F」が来なければなりません。 逆に言えば、「F」の前に使われているのであれば「C9」、曲の最後に使われているのであれば「Cadd9」となります。 「C-C#-D」の場合は、濁りすぎて使い物になりませんが、 「C音」は、ルートの「C」から数えて「♭9(-9)」であり、「D音」は同じくCから数えて「9」なので、「C-9add9」となります。「C」の記号の意味する、「C音とE音とG音の積み重ね」という理論については、「E音とG音は省略されている」と解釈するほかはありません。 どんな和音でも約束に基づけばコードネームは付きますが、和音というのは、美しい響きでないと存在の意味がありません。 キレイな和音の上に別の音が乗って経過的に濁りの強い、あるいは不快な和音もありますが、直後にキレイに安定しないと「動き」「ストーリー」が生まれません。ストーリーに加われないような和音は存在価値がありません。要らないという事です。 和音というのは、単独では存在できませんし、存在の意義もないですし、役目も機能も発揮できません。 例えば「C」というコードは、「キーCメジャー」という家族に属していれば、「ご主人様」ですが、キーがGメジャーだというのなら「娘」になりますし、キーがFだというのなら、「強力な嫁さん」になります。 キーCメジャー:G→C(Cはご主人様) キーGメジャー:C→G(Cは娘) キーFメジャー:C→F(Cは主人を呼び出す強力な嫁さん) これが、近代のコード進行を支える「機能和声」(コードの役割)の基本となります。 コードは、「キー」という概念の中で、I・ii・iii・IV・V・vi・vii-5という記号が付けられて、その役割を任命されています。Iは主人、IVは娘、Vは嫁、と決められています。 キーが変わると、同じ「C」でも役割が変わるということです。 私は、自宅に居れば、「ご主人」ですが、親元に帰れば父親が「ご主人」なので、私は「次男」になります。しかし、人間が変わるわけではありません。キーが変わるというのはそういうことです。 そうすると、「C・D・E」、「C・C#・D」という和音に、「キミはそのような仕事をしてくれるのかね?」と尋ねて答えがないようなコードは存在価値がないということで、普段は使われませんし、誰でも愛情・愛着の持てる名前も与えられていません。 コードネームをつける約束(規則)の上では、名前が付くというだけで、存在の意味は希薄です。