ウーファーは一般的に低音を十分に出そうとするために、大きな口径で重量のあるコーンを使います。こうしないと重低音が出せないからです。
一方音声に近い中低音はどちらかというと軽いコーンの方が有利です。
周波数が高くなり、細かな振動に忠実に応答する必要があるからです。
この低音の豊かさと中音のよさのバランスを求めて色々な努力をしているのです。
これをウーファーとミッドウーファーに分ければ以上の問題がすっきり解決します。
重量級コーンの低音と、軽量コーンのミッドというようにできるからです。
見たところは同じようでもミッド用のユニットは重低音は出ません。共振周波数がそれほど低くないからです。
という理由で良いところ取りをしようということで両者を分けるのですが、2つのユニットを使うのでサイズと重量が増加します。当然コストに跳ね返ります。
最近の中小型スピーカーには使えない方式ですね。
でも重低音から超高音まで出そうという目的には条件さえ合えば使える仕組みだと思います。
私のシステムもミッド用のユニットではありませんが、重低音用と低音用は別のユニットに受け持たせています。
この場合は両者のクロスオーバーは80Hzで、主として重低音を十分に出すためにこうなったものです。