- ベストアンサー
昔の映画を綺麗に出来るのはどういう技術なのですか?
昔の映画がブルーレイでレンタルで出ていますが、映像の綺麗さに驚いています。昔の荒い映像を綺麗にするのに、どういう技術を使っているのでしょうか?それ以外にも4:3で作られた映像を、不自然なく16:9に補正することなど出来るものなのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
最近ではデジタルカメラで撮影される映画が増えましたが、むかしの映画の多くは35mm幅のフィルムで撮影されています。 このフィルムの情報量はブルーレイの情報量よりもはるかに上なんです。 まずは、そんな理由で古い映画でもちゃんとしたフィルムが残っていれば、ブルーレイ化しても驚くほどクオリティの高い映像が再現できます。 映画を作る上でこのフィルムが映画館の上映用になるまでの過程を簡単に書きますと 1.ネガフィルムによる撮影 ↓ 2.上記のネガフィルムからポジフィルムを起こし編集 ↓ 3.編集したポジフィルムに合わせ、ネガを継ぎ接ぎしてネガ編集 ↓ 4.ネガ編集したものを元にマスターポジというもの作成 ↓ 5.マスターポジから改めてネガを作ります。 ↓ 6.5で出来たネガを元に映画館で掛ける上映用プリントを作成 大半の映画はこのような過程を経ていますので、オリジナルのネガやマスターポジは各映画会社の倉庫に厳重に保管されています。 で、ブルーレイ化にはマスターポジを改めて作り直したり、場合によってはオリジナルのネガを使ったりもします。 むかしの映画の映像が粗いと感じるのはあくまでも映画館用の上映用プリントを見ているからだと思います。 まあ簡単に言えば映画館に来るフィルムやTV放送に使われたりするのはオリジナルから見てコピーのコピーのそのまたコピーの……になるわけなので。 またフィルムにキズが付いてしまった場合にはコンピュータに取り込んでキズを消すなどの処理をしたうえでブルーレイ化してますから、キズもホコリもまったくなくなっているわけです。 4:3を16:9には厳密には出来ません。 こうした処理をして発売した作品があるかは知りませんが、もしあれば上下なり左右なりをトリミングしていると考えられます。 余談ですが50年代~70年代初頭までの超大作は70mm(上映用が70mmで撮影時は65mm)というフィルムが使われていたので、このフィルムのクオリティを再現するデジタルメディアの登場はまだまだ先のことだと思われます。 下記、五反田にあるイマジカという日本最大手のフィルム現像所のHPですが、ここに フィルムがブルーレイなどデジタル化されるまでの流れが出ています。 興味があれば見てみてください。 http://www.imagica.com/work/package/dvd/flow.html
お礼
詳しいご説明ありがとうございました。