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CDのダイナミックレンジの違い
- CDのダイナミックレンジの違いや、PCを使用しての音楽鑑賞の問題について
- オーディオ機器と比較しての音質の違いや、ダイナミックレンジの重要性について
- PC環境やコンポーネントの選択方法、予算の目安について
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PCオーディオというのは、家庭用オーディオの世界ではいちばん注目されている分野の1つです。ただ、それゆえ、不確かな情報が出回っていたり、ソフト面・ハード面ともに未熟であまり選択の幅が広くなかったり、という問題点もあります。 しかし、音楽制作の世界では、PCを中心に録音・編集・仕上げをするという手法が20年近くの実績を持っているので、「PCで高音質は無理」ということはありません(もっとも、「デジタルすなわち悪」と考えるなら、話は別ですが)。 ダイナミックレンジに関しては、CDは16bitのメディアなので、理論上の最高値で96dB程度です(現実的には90dB前後が限界)。オーケストラは最大で約120dBと言われているので、CDはオーケストラの音質を再現することは不可能です(有名な話ですが、昔はエンジニアが手動で、小音量のときは録音レベルを上げ、大音量のときは下げる、ということをやっていました。いまは24bit録音が常識なので、そういう小細工は不要になり、音質も格段に改善されましたが、最終的な容れ物であるCDの上限が96dBであることに違いはありません)。まあ、いずれにせよ、一般家庭で120dBの音なんて出せないので、大した問題ではないのですが。 しかも、実は、アナログレコードのダイナミックレンジというのは、どんなに良い条件でも65dB程度といわれています。つまり、CDの方が(どんなに悪くても)20dB以上、つまり10倍以上もダイナミックレンジが広いのです。 チャンネルセパレーションやS/N比で見ても、CDの方が圧倒的に勝っています。よく言われる「CDは20kHzが上限だが、レコードならそれ以上の音も記録・再生できるので...」という話も、実際のところ、レコードの高音域は歪みやノイズだらけといわれています。 もっとも、それが1つの「味」であることに違いはありません。これは好き嫌いの問題なので、「CDの方が物理的に優れている」としても、その音を好きになれない人がいても当然です。 話が逸れたので、本題に戻しましょう。 PCでオーディオをやる場合、基本的に「PC=CDプレーヤーの代わり」と考えることになります。いわゆるCDプレーヤーは、「ピックアップ部」と「DAC部」に分離して考えられます。ピックアップとは、CDからデジタル信号を読み出す部分です。これを単体で分離すると、「CDトランスポート」といわれる装置になります。DACとは、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置です。 このうち、DAC部は特に音質に対する影響力があります。つまり、PCオーディオで音質を決定的にする1つの要因が、DACです。 DACは、次のような形で用意できます。(1)オーディオ用の単体DACを使って、PCからデジタル出力する。(2)オーディオインターフェイスと呼ばれる機器を使って、その内蔵DACを使う。(3)PCのオンボードサウンド機能を使う。これらの組み合わせというか、発展バージョンもあります。 (1)単体DACは、趣味のオーディオそのものなので、数万円~数100万円まで様々です。 (2)オーディオインターフェイスは、民生用(オーディオマニア向けの使いやすいもの)もたくさん出てきましたが(PCのUSB端子から接続するのでUSB-DACなどと呼ばれます)、業務用のものもたくさんあります。民生用で数1000円~数10万円、アマチュア音楽制作者向けが数万円~10数万円、業務用が10万円~50万円くらいです。 (3)は、音質があまり良くない、というか今お使いの環境がこれでしょうから、多くは語るまい、ということで。 ざっとこんなところでしょうか。結論的には、ふつうにオーディオをやるのと同じくらいはお金がかかります。 個人的にはあまり関心しない記述が多いですが(かなりいい加減な記述が散見されるので)、PCオーディオを概観できるサイトを挙げておきます。 http://www.pc-audio-fan.com/ 予算や、今の手持ちのオーディオ機器など具体的なことを書いてもらえれば、もう少し立ち入った話をすることも可能です。
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- 007itochan
- ベストアンサー率27% (125/454)
プロが PCオーディオやると こうなるらしい http://kanaimaru.com/pc5_yakipaso/0f.htm
- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
>> 予算は2~3万円でと思っていますが現実的にはどうでしょうか // やや厳しいですが、それなりのことは可能です。ただ、予算が限られているので、「あれもこれも」と手を出すよりは、「まずはこれ」と決めて集中的に投資した方が良いと思います。 1つは、アンプとスピーカーはお持ちのようなので、これを活かす方向で、スピーカーで聞くことを前提に組んでいくことが可能です。もう1つの方向性としては、いっそうのことヘッドフォンだけに予算を割くということも考えられます。 両方とも欲張るとなると、個人的にはRAL-2496HA1をお薦めします。RP-USBAK01は、CM102というICを使っていますが、取り立てて評判の良いものではありません。実売価格で2000~3000円程度しか変わらないので、RAL-2496HA1の方が良いと思います。全面的には支持しませんが、ご参考までにオーディオショップの評価など。 http://www.ippinkan.com/ratoc_ral-2496ha1_apogge_one.htm もっとも、デジタルアンプのキットを組み立てた経験があるのであれば、USBオーディオI/Fのキットも組み立てられるかも知れません。たとえば若松なら、WK-2704K辺りです。ICが表面実装タイプなので、ハンダ付けがやや難しいですが。これだと、ケースやコネクタ込みでも6000円くらい、ちょっと豪華にオーディオ用コンデンサを使っても1万円を切ります。音質的には、オーディオ用コンデンサを使って2~3万円クラスのCDプレーヤー並み、といった感じでしょう。ただ、ヘッドフォン出力も付けるとなると、ちょっと工夫が必要です。 ヘッドフォンは、だいたい、1万円くらい出せばまあまあ満足、2万円~3万円なら文句なし、5万円以上はお金に余裕のある人なら...という感じでしょうか。 ここまでが、機材の話。ここからは、ソフトの話に移ります。 PCオーディオで意外に重要なのが、ソフト面です。 Windowsの例で話を進めると(と言いつつ私はMacユーザなのですが)、Windows XPまでは「カーネルミキサ」という仕組みで音を出していました。これは、DVDドライブからの音も、メールソフトの着信音も、YouTubeの音も、ぜんぶ混ぜて出力してくれる、というものです。しかし、そのために、たとえ他のソフトが音を出していなくてもカーネルミキサを経由することになり、その際に音質が変化してしまいます。 そこで、音質にこだわる人むけの再生ソフトでは、「カーネルストリーミング」という方法で、このカーネルミキサをバイパスできるようになっています。たとえば、foobar 2000というソフトなどが有名です(検索すれば、より詳しい説明がすぐに見つかるでしょう)。 次に、音源をどうするのか、という問題もあります。DVDドライブでCDを再生することもできますが、回転音がうるさかったりするので、あまりお勧めはしません。むしろ、ハードディスクにどんどんコピーしていき、PCをミュージックサーバにしてしまうのが主流です。その際、MP3などに圧縮してしまうと音質が劣化するので、無圧縮(WAVEファイルなど)やロスレス圧縮(FLACなど)の方が良いと言えます。もっとも、ファイル容量が大きくなるので、場合によってはハードディスクの増設などが必要になるかも知れません。 ソフト面に関しては、ほとんどが無料のソフトで可能であったり、自分の工夫で解決できる範囲のことがほとんどです。お金をかけずに音質が良くなる可能性があるので、いろいろ試す価値があります。 ただし、繰り返しにはなりますが、この方向性はあくまで「CDプレーヤーの代わりとしてPCを使う」というものです。したがって、「レコードのような音」を求めることはできません。また、メーカーや時代の違いから、かつてお持ちだったオーディオ機器と同等の音という分けにもいかないでしょう。その辺りは、含んでおいて下さい。 PCオーディオは、まだまだ未発展の分野です。機材の面でもそうですが、特にソフト面の話となると、オーディオショップより個人の方が詳しいことも少なくありません。あまり信用ならない話もたくさんありますが、PCオーディオ関係の個人のブログなどにも目を通しておくと良いと思います。
- nijjin
- ベストアンサー率27% (4811/17777)
USB DACならONKYOから12月後半にお手ごろで高性能なのが出ます。 値段は7万ぐらいを予定だそうです。 USB接続だと32bit、192khzも可能だそうです。 http://www.jp.onkyo.com/news/newproducts/audio/nds1000_dac1000/index.htm また、もっと安くてお手ごろなのがstyleaudioのCARAT RUBY2かも? USB DAC+光入力DACにヘッドフォンアンプ内蔵です。 オペアンプを左右2個づつ使用だそうです。 値段は2万中盤ぐらいです。 http://www.styleaudio.jp/php/ruby2.php あと、CDはPCでデータ化しロスレス圧縮しておくと便利です。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 _______________________________________________________________________________________________________________ ●PCでオーディオをやる場合、基本的に「PC=CDプレーヤーの代わり」と考えることになります。いわゆるCDプレーヤーは、「ピックアップ部」と「DAC部」に分離して考えられます。ピックアップとは、CDからデジタル信号を読み出す部分です。これを単体で分離すると、「CDトランスポート」といわれる装置になります。DACとは、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置です。 __________________________________________________________________________________________________________________ DAC(デジタルアナログ変換) と アンプ つまり USB出力から デジタル信号をとりだし アナログへ変換する装置ですね。 これが肝心だということがわかりました。 __________________________________________________________________________________________________________________ ●ざっとこんなところでしょうか。結論的には、ふつうにオーディオをやるのと同じくらいはお金がかかります。 __________________________________________________________________________________________________________________ これには種種いろいろと検討してみたいと思います。 今のところ下記が有力候補かなとおもっています。 (1)若松通商のオリジナル ヘッドホンアンプ(USB DAC) http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=49090026&CATE=4909 (2)USBオーディオアダプタ自作キット http://item.rakuten.co.jp/ratoc/rpusbak01/ (3) CDプレイヤー(PCを使用しない場合) http://kakaku.com/kaden/cd-player/ma_0/s1001/?cid=shop_g_12_kaden この中で2位の DENON DCD-755SE とまあ こんなところでしょうか 数年前にも 若松通商のオリジナルKITは購入しており 製品の性能は 満足できるものでした。 値段もリーズナブルです。 予算も十万とかなると無理なので このあたり秋葉原へ試聴しに行こうかと思います。 貴重なお時間を回答に割いていていただきありがとうございました。
補足
●予算や、今の手持ちのオーディオ機器など具体的なことを書いてもらえれば、もう少し立ち入った話をすることも可能です。 予算は2~3万円でと思っていますが現実的にはどうでしょうか 昔25年前はKenwood や DENON、VIctor 、レコードも数十枚以上、CDやテープも入れると 6畳のスペースがいっぱいになるほどでした。 現在は度重なる引越しにてすべて処分してしまい オーディオ関連機器として の今あるものは 自作の20センチ バスレフ型のダブルウーファーのスピーカ とDアンプ(若松通商のKIT ) http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/page.cgi?cate=4909&page=0 くらいです。 スペースも限られていますので 机の上で楽しめるものがいいです。 住宅事情もあり あまりスペースおよび防音になっていませんので。