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YG性格検査で、「E型」が判定で出た場合。
YG性格検査で、「E型」が判定で出た場合。 20代後半女性です。先日、YG性格検査を受けて「E型」と 判定されました。 E型は、異色型ー不安定―内向とあり、 ほとんどすべての職種に不適合し(芸術家には多いらしい) 自殺しやすい、抑うつ傾向が強いノイローゼ体質と特徴がショッキングなものなのですが、 実際にE型が判定された人はどうやって生きたらよいのでしょう? こういう風にしましょうみたいなアドバイスはなかったので、 気になりました。お詳しい方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです。
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臨床心理士で、大学の教員です。 YG性格検査は、その原版(旧YG検査)が1954年に、また、改訂版が1957年に作成された質問紙法の性格検査です。 1つには、このように、古い検査であるために、評価基準が古くなってしまっているという欠点があります。 また、YG性格検査は、12の性格特性について各10項目、合計120項目で評価するものですが、最近の心理学的研究では、性格特性は、5つである(ビッグ・ファイブ)という考え方にほぼ収束しています。 したがって、性格特性が12というのは、否定されていると考えられます。 以上の2点から、YG性格検査は、今日的意義のある検査ではなく、歴史的意義のあった検査と理解するのが妥当です。 つまり、現代においては、使用する意義はないと断言しても構わない検査です。 さらに、少しテクニカルな内容になりますが、比較的新しい研究の結果に基づいて、補足しておきます。 1)性格特性 12の性格特性を測定することになっていますが、それを因子分析という統計学的な方法で解析しますと、3つの因子で結果の75%説明されます。 したがって、12の性格特性が測定されるというのは、ほぼ幻想と言えます。 2)類型の妥当性(類型とは、今回ご質問のE型など) この類型は、旧YG検査のデータに基づいて作成されています。 また、12の特性をグルーピングする際に、客観的データに基づかない部分があります。 したがって、類型の論理的な根拠は、明確ではありません。 さらに、学童用のYGを用いた類型判別結果と学級会での発言回数やその内容との関連性を分析した研究では、各類型の説明と一致しない結果が得られています。 それ故、類型についての妥当性はないと考えるべきでしょう。 3)信頼性と妥当性 心理検査の信頼性は、繰り返し測定した場合の結果の安定性をさします。 また、妥当性は、目的とした特性を確かに測定している確実性を意味します。 旧YG検査の結果が、YG検査の場合にもそのまま用いられていますし、YG検査のマニュアルには、これらの指標を確認するのに用いた対象者数や方法について明示されていません。 旧YG検査から信頼性の1つの指標を計算しますと、必要とされる基準の数値には達しません。 したがって、YG検査の信頼性は低いと考えられます。 以上からの最終結論は、YG検査は妥当性が乏しく、信頼性も低い検査である、となります。 また、12の性格特性は測定されないと考えられますし、類型の判別も根拠はありません。 ということですから、現代においては、用いるべきではない検査ですし、結果も信頼できないということです。 どこで何のために受検されたのか分かりませんが、以上のことから、今回のYG検査の結果については、気になさらないというのが、ベストの対応方法です。
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- hakanai4
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性格検査には信ぴょう性が付きまといます。 YG検査は批判がある検査で信ぴょう性に疑問がある検査です。 YG検査にレッテルを張られ、困っておられると思います。 ですので、YG検査について過度に心配する必要はありません。
お礼
早速のご回答ありがとうございました★ 信憑性がうすいと聞いて安心しました。(^O^)
お礼
vzb04330さま、 とても丁寧なご回答、ありがとうございました! しっかりと解説していただき、ほっと安心いたしました。 感謝いたします。