こんにちは。
航空関係の仕事をしている者です。
直前予約で安いチケットを入手する方法は限られていますが、全くないわけではありません。
まず、大手二社の場合は、22才未満の方であれば「スカイメイト」制度、65歳以上であれば「シニアメイト」制度があります。
名称は各社で微妙に異なりますが、割引率は同じです。
スカイメイトは当日空席がある場合のみで予約できません。
シニアメイトは前日までの予約が必要です。
その他の新規参入の航空会社では、「スカイネットアジア航空」が出発7日前時点の空席状況により、空席の多い便の割引率を高くする「カケコミweb割」という制度を設けています。
全体的に運賃が安い新規参入航空会社(スカイマークなど)は、直前の空席別の割引制度がなく、何日前の予約かで料金が決まる段階別運賃制度となっています。
つまり、早く予約すればするほど安くなる、という仕組みです。
これは、大手二社も、他の新規参入の航空会社も採用している制度ですが、スカイマークの場合は、当日普通運賃でチケットを購入しても、大手の割引運賃以下ということが当たり前なので、空席別の直前割引制度がありません。
そのほかに格安でチケットを入手する方法は、金券ショップと旅行会社を経由する方法の2つがあります。
金券ショップなどのチケット販売業者では、団体割引券をバラ売りしているので、直前まで普通運賃よりお得なチケットを購入することができますが、航空会社の事前購入型の割引運賃よりは高いです。
これは、急遽利用することになったビジネスマンが、普通運賃より少し安いくらいで買う、というケースを想定しているためです。
旅行会社経由の場合は、ホテルパックなど、予め航空便とホテルがセットになったパッケージ商品で、これも団体割引券を使用しますが、直前の航空券のみのバラ売り、投げ売りが禁止されているため、1週間前までに予約が締め切られます。ただし、料金は正規の半額以下というのも珍しくありません。
かつては、空席がある場合に一律1万円で当日チケットを販売したり、窓がなくうるさい座席は当日なら格安で販売したり、というサービスもありましたが、現在は1週間程度前に予約をすれば、同じくらいの割引率を受けられる正規の割引サービスが拡充してきたため、廃止されてしまいました。
海外では、直前割引制度を導入している会社もありますが、日本に就航しているような大きな航空会社では取り扱いがほとんどなく、実際にサービスをしている航空会社も、いわゆる「ローコスト」という、高速バスの延長のようなサービス展開をしている格安航空会社が主です。
参考にしていただければと思います。それでは。