Microsoft が、メニューをリボンに変更しようとして、モニターしてからすると5年以上が経っています。開発リーダーの話を何度も読みなおしたけれども、さっぱり、その意義が分かりませんでした。つまり、最初から変更という前提の話からの開発の過程しか読めなかったからです。コマンドが増えたというけれども、それが、メニューを変える理屈にはならないと思うのです。使用方法の主要メニューは、既に決まって新たなものが増えるとは思えないのですから、そこで、人が感知する大幅な入り口(Portal)を変える必要などないはずです。"more intuitive(より直感的)" が、コンセプトであっても、それは新規の人のみの話です。
モニター(Tester)をしたその対象が、まったく知らない人か、小学生のような人たちを相手にしたのだろうと思います。十分なモニターをしたのなら、以下のような同好ユーザーの強いクレームは出ないはずです。
Excel 2007's Riboon Hurts Productivity. Survey Shows (統計)
ttp://www.exceluser.com/explore/surveys/ribbon/ribbon-survey-results.htm
ベテラン・ユーザーの約8割は、嫌いか好きではないという報告が得られています。
ttp://www.networkworld.com/community/node/22105
Office 2007 Productivity Loser - Ribbons Menus
I haven't met anyone who likes this new design concept from Microsoft. Universally the reaction I see from anyone who checks out the new ribbon menus is "yuk", "what's that" and "why did they change the menus". (新しいメニューが好きだという人に会ったことはないし、それを試してみた人は、なぜ、このように換えたのか訝しがるというのが、一般的な反応なのです)
英語圏では、アンチMSの意見が多く公開されていますが、日本は、ある種の政治的意図が働いているのか、いくつかの巨大企業への批判は、大々的には出てきません。
何も知らない人には、ビジュアルコマンドは良いのかもしれませんが、慣れてくると、キーの組み合わせで覚え、コマンドは目で追わないことが多いと思います。Microsoft は何のために不可逆な変更したのか、私には良く分からないです。もしも、製品が競争的な地位であれば、おそらは、劣勢になる可能性が強いわけです。
もうひとつは、Office本体のアプリケーションそのものは、一向に性能や内部の改善されていないのが気になります。例えば、Excelで、科学計算も、経済関係の計算も、VBAなくしてはまともには出来ません。せめて、10進計算が可能なオプションをつけなくては本当に良いとは思えません。日経BP21の芳坂氏が書いている『第4回 演算誤差の正体 - IEE 754 浮動小数点数の仕組み』についても、--「VBA の通貨型や10進型では、誤差のない10進小数を格納できる。 」--逆に、Excel単独では出来ないと書いていると同じことだと思います。
OpenOffice.org というものは、Excelと同じ欠点は持っているものの、悪くはないと思います。しかし、使ってみて気がついたけれども、少し深みに入ると、素人では手に負えない部分が出てきます。考え方が、まったく違います。OpenOffice.org というものは、アンチMSというポリシーが徹底しているようです。もう少し、MSと共存して利用するという立場なら、もう少し楽に使える部分があるのですが……。
>時代の流れはリボンのような感じがしていますが、実際のところどうなんでしょうか?
OSという基本システム自体が、MS製品以外の他のアプリケーションが介入できない仕組みにはなっているものの、あくまでも、MS製品のみという人は別にして、現実は、混沌としているのではないかと思います。
お礼
開発側からの意見が聞けてとてもタメになりました。 一応、機能の調査・分析をした結果なのですね。 しかも、開発ツールの中にあって他の人も作れるのですね! 今までのツールバーがなくなって、これがWindowsなの?って感じですが、 他の人もリボンで作ってくるのなら時代の流れかなと思います。 2010でも採用のようなので、OFFICEはこの流れだと思います。