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白人にジャズなどは普及したか
白人は内心黒人と打ち解けない人々がいるようですが、そんな白人にもジャズは普及したのでしょうか? それ以外の黒人文化は普及したのでしょうか? よろしくお願いします。
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も~っちろん! 白人へのジャズの普及というのは、かなり初期からありましたよ! なんと驚くなかれ、世界最初のジャズレコードは1917年に 白人バンドによってレコーディングされました。 その後、1920年代には最初の白人スタイルといえる「デキシーランドジャズ」の一種である「シカゴスタイル」、 1930年代には「スイングスタイル」が生まれました。「スイング」はジャズの歴史の中で白人が最も脚光をあびた時代です。 その後「モダンジャズ時代」に入ってからは1940年代末には「クールスタイル」1950年代に「ウェストコーストスタイル」 といった白人ならではの演奏スタイルが生まれました!
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- altosax
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>ところで、白人と黒人はジャズを共演したりするのでしょうか? これは今では当たり前のように白人/黒人仲良く交わって共演していますが、1930年代までは「公衆の面前での共演」はタブーだったんですよ。 どういうことかというと、元々ジャズメン同志は昔から白人も黒人も仲良しで、レコードの吹き込みにおいては、もっと前から共演はされていたんですが、公のコンサートにおいては、白人上流社会の目が許さなかっただけなんですね。このタブーを初めて破って、お客さんの目の前で白黒混合コンサートを開いたのが、ベニーグッドマンでした。1935年ごろの大英断です。グッドマンは、38年には、白人クラシックしか演奏のできないカーネギーホールで初めてジャズのコンサートを開き、同じステージに多数の黒人を上げました!! モダンジャズ時代に入ってからは、白人がこぞって大物黒人奏者の伴奏に志願していきました。 黒人トランペッターのマイルス・デイヴィスのもとで働いた白人ピアニストのビル・エヴァンス(meganeさんもお薦めですね!)はその代表格といえましょう。
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ありがとうございました。
- alessandro
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僕自身は特にジャズに詳しいわけでも何でもないのですが、 昔、読んだ本に、黒人にとってのJazzとは何?ということを 強烈に語っている本があります。絶版だと思いますので図書館で 探されてみては如何ですか? ジャズ・カントリー ナット・ヘント 晶文社 1969
- altosax
- ベストアンサー率56% (473/830)
reisさんのご回答に補足しときますね~! 白人デキシーランドジャズが栄えたのは、禁酒法の1920年代で南部よりも北部のシカゴが中心地でした。 その理由は、アル・カポーネに代表されるギャングが密造酒を売るいんちき酒場(これをspeak-easyと言いました)のBGMとしてジャズメンを雇ってたからなんです。つまりこの時代のジャズは、やくざの音楽として捉えられてたんですね~(バンドは5~7人編成が一般的)。 それが1930年代になると、世間の目は一変するんです。ベニー・グッドマンやグレン・ミラーに代表される白人スイングオーケストラが大きなダンスホールの伴奏楽団として人気を博し、完全にジャズの商業的主導権は白人が握ってしまいました(17人編成のでっかいオーケストラが一般的)。この時代、「ジャズ」はヤクザの低俗音楽だけど「スイング」は老若男女に健康的な「国民的世直し音楽だ」、とまで言われたほどで、1930~40年代スイングは白人の時代と言われています。(勿論、白人ほど派手なお金儲けはできないまでも、黒人もしっかり活躍してましたけど、ジャズの実権を白人バンドが握った最初で最後の時代が1930年代でしゅ~)その後モダンジャズ時代になると、50年代のほんの一時期ウェスト派時代というのがあったんですが、基本的にまた黒人が時代を主導するように戻りました。。。 そうそう、「king of jazz」とマスコミでおおっぴらに最初に名乗ったのは、なんと1920年代後半の白人ダンスオーケストラ指揮者のポール・ホワイトマンというつるっぱげでチョビヒゲのおやじさん(笑)ぜんぜんスイングしてないんですけどね~。でも、思わず笑っちゃうかわいい顔なので許してあげてね!
お礼
ありがとうございます。 ところで、白人と黒人はジャズを共演したりするのでしょうか?
- reis
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altosaxサマのおっしゃるように、1910年代から既に 白人のジャズ(ディキシーランド・ジャズ)は存在しま した。が、それは南部の話ですので、白人全体に受け入れ られたか、と言えば、そうとは言えないでしょう。 ですが、「それなりにヒット」ではないと思いますよ。 人種差別において(一応)進歩した現代ではなく、その 時代に白人がそれを取り入れ、独自のスタイルを作り上げ るに至るというのはかなりのパワーです。 それから、「テレビとかで見るジャズの有名人はほとんど が黒人」という御意見ですが。 まあ、一般的な知識ではそうでしょうね。 実際、黒人の一流プレイヤーは多いことですし。ただ、 それには簡単な理由があります。 歌やダンスにおいて、かなり重要なウェイトを占める ものに、リズム感というものがあります。そして、 総じて白人はリズム感においてはよろしくない……と 言われています。激しいビートやスウィング感に感動した ものの、天性のリズム感が活かされるジャズのスタイルの なかで黒人には勝てなかった(なんてことは、古い時代の 白人は認めたくなかったでしょうけどね)……というワケ です。ま、これも一般論ですから、かならずしもすべての ジャズプレイヤーがそうであったとは思わないで下さい。 文化……というよりも芸術、それも新しく生み出される ものは、たいていそれまでの常識にケンカを売るような かたちで確立されていきます。それがパワーだからです。 そういう意味では、人種差別も社会常識も、逆にそれらを 生み出す土壌になっているのではないですか?
お礼
ありがとうございます。 たいへん勉強になりました。
ジャズに限らず、奴隷の黒人から発祥したブルース(黒人霊歌)もすっかり普及しています。 今のロック界はブルースの影響を少なからず受けていると思います。 ブルースが白人の手に渡ってロックになったと言われています。 キングと呼ばれているエルビス・プレスリーも最初はブルースを歌う白人と呼ばれていたほどですし・・・
- megane
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私はあまり詳しくないのですが、 友人に借りたレコードでとても良いものがありました。 白人のジャズピアニストのビル・エヴァンスです。 私も白人なのにジャズをやるのかと感心しました。 altosaxさんの解説はとても参考になりました。 ジャズはとてもいい音楽ですね!
やぱり、内心嫌いな人はいるでしょうね。 でもそれは現在では「俺、歌手の○○って嫌いなんだ」って程度のものだと思いますよ。 なぜなら、ジャズが白人の間に普及したのは奴隷解放以後のことだったはずですから(自信なし、未確認)、嫌っていたとしても、それは飽くまで小さなことなのではないでしょうか。 もちろん、見るのも聴くのもいやだって人はいるでしょうが、そういう人達はおそらく「変人」の一言で十把ひとからげにされているはずです。日本だってそうなんですから(笑) 歴史的には、やはり、差別主義を排斥し、平等主義に移行するのと平行して、白人文化と黒人文化が混じり合っていった、とするのが無難な考えではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 ジャズは白人の間にもそれなりにヒットしたということですね。 テレビとかで見るジャズの有名人はほとんどが黒人ですが、 ジャズの主導権は黒人が握ってきたんですかね。 それともたまたまですかね。